レトロな外観に最先端技術を搭載

TANNOY創業90周年を記念する「Prestige GR SuperTweeter」、その効果を分析

石原 俊

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2016年10月25日
TANNOY(タンノイ)の創業90周年を記念した“Prestige GR SuperTweeter”は、ビンテージ・マイクロフォンをモチーフにした外観などレトロなデザインに、最先端技術を搭載している。同社のスピーカー「カンタベリーGR」と組み合わせ、本機の魅力と効果をレビューする。

■本機の特徴とポジショニング
レトロでゴージャスな外観だが、内容は最先端に進化を遂げた

2016年春、タンノイから非常に魅力的なスーパートゥイーターがリリースされた。同社は以前からプレステージシリーズ用に「ST-200」というスーパートゥイーターをラインナップしていたが、本機はその上位後継モデルという位置付けにあるとともに、同社の創業90周年の記念モデルでもある(関連ニュース)。

「Prestige GR SuperTweeter」¥550,000(税抜・ペア)

「ST-300Mg」¥550,000(税抜・ペア)

大きな特徴はレトロでゴージャスなその外観だ。このデザインは20世紀前半にタンノイが製造していたマイクロフォンをモチーフとしたもので、プリミティブなオーディオ技術が科学の最先端だった頃のロマンティシズムが感じられる。2機種用意されており、ゴールドの「Prestige GR SuperTweeter」は同社のプレステージシリーズと、シルバーの「ST-300Mg」はディフィニションシリーズや他ブランドのスピーカーと組み合わせることが想定されている。

外観はレトロだが、内容は最先端だ。前モデルの振動板がチタン合金であったのに対して、本機ではマグネシウム合金を採用。内部損失が多いので音色にクセがなく、何と62kHz(-18dBで100kHz)まで伸びている。ドライバーユニットのハウジングは音の回折の少ない砲弾型で、アルミニウムインゴットからの削り出しだ。ベース部はウォルナット材からの削り出しで、内部にはフィルター回路が仕込まれている。

サウンドの要となるドライバーユニットには、キングダムロイヤルの技術を導入。ダイアフラムにマグネシウム合金を採用。高剛性かつ軽量で、俊敏な応答特性と低歪みにより透明感あふれる音質を備える

フィルター回路のコンデンサーは英国ICW社に特注して作らせたもので、すべてにタンノイのロゴが入っている。クロスオーバー周波数の切り替えとレベルの調整は後方のロックネジで行う。クロスは14/16/18kHzが選択可能で、レベルは89から95dBまで1.5dBステップで調整可能だ。

職人芸ともいえるウォルナットのベース部。くり抜いた内部にネットワークを収納し、上面のパネルからクロスオーバー周波数や音圧レベルを設定でき、あらゆるスピーカーに正確に合わせられる

なお、本機にはセッティングの指標となるテンプレートが付属しており、同社の主なモデルのボイスコイル位置と本気のポジションを合わせることができるようになっている。

スーパートゥイーターの付加効果を試す

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