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海上忍のラズパイ・オーディオ通信(19)

5ドルで買える「Raspberry Pi Zero」はオーディオ機器として使えるか?(後編)

2016/09/13 海上 忍
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ZeroはVolimio 2(RC版)で動く!

さて、ハンダ付けが終われば組み立てだ。Zeroを英国のショップで購入した専用ケースに入れ、GPIOポートにDACボードを装着し…と見れば、ケースはmicro SDカードの着脱が不可能な形状になっている。ということは、カードを抜き差しせずに済むよう、事前にOSのセットアップを済ませておかなければならないわけだ。

プラスチック板を重ねてつくるRaspberry Pi Zero専用ケース「Pibow Zero」。micro SDを容易に着脱できない構造だ

Zeroを公式サポートするOSは、現在のところRaspberry Pi財団の公認Linuxディストリビューション「Raspbian」くらいなもの。しかし、ZeroのハードウェアはRaspberry Pi 2と互換性があるため、Raspbianの元となった「Debian 8(Jessie)」を使う音楽観賞に特化したOSであれば、そのまま動作する可能性は高い。

そこで目を付けたのが、Volumio次バージョンの最新リリース候補「Volumio 2 RC2」。動作対象機種ではないが、最新のRaspbian/Debian Jessieをベースに開発されているため、Raspbery Pi 2/3で(USBポートに接続した)Wi-Fiアダプタのセットアップを済ませ、そのmicro SDカードをZeroに持ち込むというプランだ。

Raspberry Pi 2でWi-Fiのセットアップを済ませ、そのmicro SDカードをZeroに装着して電源を投入すると、無事SSHでログインできた

そうすれば、データ通信可能なUSBポートが1基のみでキーボードやマウスの接続が難しく、EthernetポートがないためにSSH経由でのセットアップが困難なZeroでも、USBハブやUSB-Ethernet変換アダプタなどの周辺機器なしにLANにつないで使える状態になるだろう。

果たして、その目論見は当たった。電源のUSBケーブルを繋ぎしばらく待つと、Wi-FiアダプタのLEDが点滅を始め、WEBブラウザから「http://volumio.local」にアクセスするとVolumioのWEB GUIが現れる。

残るはDACボードのセットアップだが、SSH経由でZeroにログインし、/boot/config.txtを書き換えればOK。Raspberry Pi 2/3と設定手順は同じ、まったく苦労はなかった。念のため/etc/modulesで「snd_bcm2835」モジュールを無効化しておけば、準備は完了だ。

GPIOポートに挿したDACボード(PHAT DAC)を有効にするために、このとおり/boot/config.txtを修正してから再起動

次ページ準備完了!早速“Zero”の音質を試す

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