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【特別企画】折原一也が実力をチェック

ハイレゾにも対応する“音質重視”の薄型サウンドバー − ソニー「HT-NT5」の魅力に迫る

公開日 2016/05/20 11:15 折原一也
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■薄型でハイレゾを実現したソニーの新世代サウンドバー

リビングの薄型テレビのサウンドをアップグレードし、音楽や映画を楽しむ一体型のサウンドバー。ソニーから新たにハイレゾ対応の高音質と設置性を追求した最新モデル「HT-NT5」が実売価格約8万円で登場した。

HT-NT5

映画や音楽をリビングで楽しむアイテムとして定着をしたサウンドバーだが、最新トレンドとして今、何が求められているのだろうか。

まずは背の低いスタンドのデザインが主流となった薄型テレビと共にリビングに自然に設置できる組み合わせられる薄型デザインだ。

最新テレビのトレンドにあわせた、高さ約58mm(フロントグリル装着時64mm)の薄型ボディが特長

HT-NT5が採用するデザインコンセプトは、同社の薄型テレビやレコーダーとも共通する「スライスオブリビング」。

本体の高さはわずか58mm(フロントグリル装着時は64mm)というスリムなスタイルで、同社の液晶テレビ“ブラビア”のスタンドと組み合わせても、画面やリモコン受光部を隠しにくい形状だ。市販のサウンドバーでもトップクラスの低背設計で、機種を問わず機種と組み合わせられる機能性も追求している。

実機の薄さを確認する折原氏

もうひとつのトレンドは「ハイレゾ」だ。HT-NT5の前面にマグネットで取り付けられているフロントグリルを取り外すと3つのスピーカーユニットが筐体の左右に取り付けられている。スピーカーはHi-Fiにも通じる2ウェイ3スピーカー構成を採用。ハイレゾ音源の再生に対応すべく、高域側は40kHzをカバーする。

フロントグリルはマグネットでの着脱式

そして、映画や音楽のパッケージメディアだけでなく、スマートフォンと「ワイヤレス」で組み合わせて高音質が楽しめるのも時流にあった提案だ。

NFCによるワンタッチ接続、そして「LDAC」に対応


ソニーのサウンドバーとしてはじめて「ワイヤレスサラウンド」機能を搭載(6月以降アップデート対応予定)。別売の対応ワイヤレススピーカー(「h.ear go」など)2台をリアスピーカーとして組み合わせてリアルサラウンドを手軽に実現できる

家じゅうで同じ音楽をどこでも自由に楽しめる「ワイヤレスマルチルーム」機能にも対応

映画やテレビ放送、ネット配信等でテレビと組み合わせる機器として、必ず求められるスペックが映像フォーマットへの対応だ。Ultra HD Blu-rayを始めとした最新の映像フォーマットで必要な4K/HDR信号にも対応。最新の映像フォーマットにも対応、安心して選べることもHT-NT5の大きな魅力だ。

Ultra HD Blu-rayなど最新フォーマットに も対応できるよう、HDCP2.2準拠で4K/ HDRパススルーに対応するHDMI端子を搭載

■フロントとトップに2基のトゥイーターを搭載

このように多彩な機能を内蔵するHT-NT5だが、読者が気になるのはやはり音質面の作り込みだろう。HT-NT5のオーディオとしての側面を、より掘り下げてみたい

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