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【特別企画】ノイキャンや装着感などが進化

“全部入りヘッドホン”がさらに強力進化! Parrot「Zik 3」徹底レビュー

公開日 2016/04/07 10:00 山本 敦
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■iPhoneで聴くワイヤレス音楽再生の実力をチェック

それでははじめに、Zik 3で聴くワイヤレス再生のサウンドに深く切り込んでみたい。最近では国内でも定額制音楽ストリーミングが根付き始めてきた。通勤・通学途中、または旅行やカフェで過ごす時間に何気なくアプリを起動し、気軽に音楽を聴きけるのが音楽配信サービスの良いところ。スマホとワイヤレスヘッドホンによるカジュアルな音楽再生とも非常に相性が良い。

今回はZik 3をiPhoneにBluetooth接続して、AWAで配信されている楽曲を中心に聴いてみた。素のままのサウンドを確かめたかったので、「Parrot Zik」アプリの設定についてはノイズキャンセリングだけオンにして、各種イコライザーとコンサートホール効果はオフにしている。

aptX対応のXperia Z5 Premiumでワイヤレス音楽再生のサウンドをチェックした

JUJUのアルバム「WHAT YOU WANT」から、タイトル曲の『What You Want』は素直で色づけがなく、透き通ったクリアなボーカルが色んな表情を見せてくれる。ハイトーンは爽やかな抜け味があり、充実したミッドレンジとのバランスもよい。声の量感が全体にふっくらとしている印象だ。ちょっと手を伸ばせば唇に触れてしまいそうなほど親密な距離を感じる。低域のリズムはだぶつかず、フォーカスがしっかりと定まったタイトなアタック感が気持ちいい。パーカッションの細かい音にもしっかりとピントが合うほど解像感も高い。

JUJU「WHAT YOU WANT」

パット・メセニーのアルバム「Still Life (Talking)」から『Last Train Home』では、夕焼けに照らされた列車が広大な大陸を滑走する情景が在り在りと浮かんでくるようだ。プレーヤーの熱気が音楽の奥の方から沸き立つような情熱的な演奏が再現できるのは、Zikシリーズ伝統の高いノイズキャンセリング効果により、意識を研ぎ澄まさなくても楽曲を構成するあらゆる情報が耳の奥へと自然に溶け込んでくるからだろう。エレキシタールのウェットな旋律の上に、鍵盤楽器の幻想的な余韻が重なり合いながら夕焼けのグラデーションを一段と色濃く染めていく。

村治佳織の「アランフェス協奏曲」から『アランフェス協奏曲 I. アレグロ・コン・スピリト』では、クラシックギターの倍音成分が幾層にも豊かに膨らむ。ギターソロと壮大なオーケストラの音のバランスもよく、立体的な位置関係が正確に描かれる。ギターの音色は乾き過ぎず、適度に潤いを持ったメロディラインがやさしく耳の奥へ溶けていくようだ。ヴァイオリンやフルートの高域は眩しく煌めいている。楽曲の世界観を雄弁に語りかけてくるヘッドホンだ。

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