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【特別企画】ノイキャンや装着感などが進化

“全部入りヘッドホン”がさらに強力進化! Parrot「Zik 3」徹底レビュー

公開日 2016/04/07 10:00 山本 敦
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Zikシリーズの特徴を語るうえで、初代モデルからプロダクトデザインを手がけるフランス出身の世界的デザイナー、フィリップ・スタルク氏とのコラボレーションを語らないわけにはいかない。

どんな商品でも、プロダクトデザイナーとメーカーがしっかりとタッグを組んでユーザーの期待に目を向けなければ、本当にいいプロダクトは生まれない。Zikシリーズは著名デザイナーであるスタルク氏とパロットが二人三脚で、音楽を愛するヘッドホンユーザーの思いを妥協することなく汲み取ってきたヘッドホンで、使い込むほどにいい音と快適なハンドリング性が身に馴染んでくる。

オーディオ専門店や家電量販店だけでなく、デザインコンシャスなプロダクトを中心に扱うショップでも取り扱われていることからも、そのデザイン性の高さが証明されている。

そして最新モデルのZik 3では、ヘッドホンのデザインに革新を呼び込んだ。カラーバリエーションが豊富に揃うだけでなく、ハウジング表面に個性的なパターンが象られている。パロットではそれぞれに「クロコダイル」「ステッチ」「レザー」という名前を付けて呼んでいるが、さながら高級ファッションブランドのレザーアクセサリーのように色気あふれるルックスが特徴だ。

プロダクトデザインはフィリップ・スタルク氏が担当。新モデルではハウジングの表面に独特なパターンを乗せながら従来モデルと変わらないスムーズで正確なタッチパッドによるリモコン操作を実現している

キャリングポーチが付属する

■多彩な機能の完成度がさらに向上した

これまでのZikシリーズが継承してきた先進的で便利な機能の数々は、最新モデルのZik 3にもしっかりと受け継がれている。

最大30dBのノイズ低減を可能にするアクティブ・ノイズキャンセリング機能は、モバイルアプリ「Parrot Zik」からその効果を細かく設定できる。特許技術である“ストリートモード”は、ノイズキャンセリングを効かせて音楽を楽しみながら周辺の音も聞けるという、ヘッドホンリスニングの安全性にも着目した機能だ。

Bluetoothによる音楽再生は、iPhoneやiPod touchなどiOS機器が対応する高音質コーデックであるAACをサポートしたことで、一段上のサウンドが楽しめる。Androidの場合はNFC対応の機器であればワンタッチペアリングが使えて便利だ。

右イヤーカップの表側にはタッチセンサーが内蔵されており、指先でスワイプするだけで音楽再生やハンズフリー通話のリモコン操作ができる。Zik 3はイヤーカップにクロコダイルやステッチの模様が付いているので、正確に操作できるのか気になるところだが、実機で試してみると表面のデザインがフラットだった従来機種とまったく変わらないスムーズで正確な操作応答が実現されている。これには驚きだ。

本体の側面にノイズキャンセリング、およびハンズフリー通話のためのマイクユニットを搭載した

Zik 3に初めて搭載された新機能も数多い。その一つがバッテリーのワイヤレス充電だ。従来通り、同梱されているUSBケーブルでアダプターやPCにつないで充電もできるが、今回のモデルからはワイヤレス充電規格の「Qi(チー)」に準拠するParrotの純正アクセサリーとなる充電パッドに置くだけで、よりスマートにチャージできるようになった。スマホを中心に広がっている次世代のワイヤレス給電技術をいち早くヘッドホンに採用したのも、やはりパロットだった。

バッテリーは使い込んで弱ってきたら簡単に交換できるよう、着脱式のパック仕様としている

バッテリーが切れても付属のケーブルで音楽再生が楽しめる

次ページアプリ強化で操作性も向上

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