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<山本敦のAV進化論 第85回>

新ロスレス技術『MQA』がいよいよ始動。非MQAハイレゾ音源と聴き比べ!

2016/02/17 山本 敦
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最初にメリディアン・オーディオの公式サイトから最新ファームウェアをPCにダウンロードする。落としてきたディスクイメージファイルを解凍すると、「Meridian DAC Uploader」のインストーラーが格納されているので、これをダブルクリックして立ち上げてアプリケーションフォルダーにインストールする。

メリディアン・オーディオのホームページにある最新のファームウェアをダウンロードする

アプリケーション「Meridian DAC Uploader」をインストールする

続いてヘッドホンアンプをUSBケーブルでMacにつなぐ。「Meridian DAC Uploader」のアプリケーションを立ち上げて、画面の右上にある「Scan」ボタンをクリックすると、テキストボックスに「ファームバージョンv○○(任意の数字)のMeridian Prime Headphone Amplifierが見つかった」いう英語の表示が出てくるので、続いて「Load」ボタンをクリックして少し待つと最新ファームウェアのインストールが完了する。

アプリケーションを起動後、「Prime Headphone Amp」をUSB接続した状態でScanをクリックする

アンプが見つかったら「Load」をクリックして更新をかける

もう一度「Scan」ボタンをクリックして画面に「ファームバージョンv1718のMeridian Prime Headphone Amplifierが見つかった」と表示されれば、これが更新が無事成功している証拠だ。

ファーム更新後にもう一度Scanを押して最新バージョンの「v1718」に更新されていることを確認

■MQA対応の音源は2Lのサイトから購入できる

MQA音源の入手については、ノルウェーの音楽配信サイト「2L music store」にサンプル音源が公開されている。

2LのTest Benchのページにはいくつかのサンプル音源が公開されている

「Test Bench」のページには、本項を書いている2016年2月12日時点で全18作品が公開されていて、そのうち14作品に「MQA stereo original resolution」のファイルが用意されている。

作品によっては44.1kHz/16bitのCD品質の音源だけでなく、192kHz/24bitや96kHz/24bitのリニアPCM、最大11.2MHzのDSD、または5.1chサラウンドの音源も並んでいるので、聴き比べも心ゆくまで楽しめる。クラシック中心のセレクションだが、MQAの違いがよくわかる良質なコンテンツが勢揃いしている印象だ。

気に入った音源はフルサイズのアルバムが2Lのサイトから、MQA版も含めて購入できる。筆者も今回試聴して惚れ込んだ楽曲を買ってみたが、決済は日本で作ったクレジットカードが使えるので、特に苦労することもなく簡単に購入できてしまった。

2L Music Storeから最新のMQA対応音源が日本からも簡単に購入できた

■MQAの作品を聴き比べてみた


音源の準備もできたので、オーディオテクニカのヘッドホン「ATH-MSR7」をリファレンスにMQAの実力をチェックした。ダウンロードしたタイトルの中から、ノルウェーのエンゲゴール弦楽四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲から聴きはじめた。

次ページ今年は対応ハード&ソフトが一気に増える期待も

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