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<山本敦のAV進化論 第85回>

新ロスレス技術『MQA』がいよいよ始動。非MQAハイレゾ音源と聴き比べ!

公開日 2016/02/17 10:16 山本 敦
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MQAの技術をプロモーション、ライセンス管理を行う英・MQA社は、賛同するパートナー企業とともに今年の2016 International CESにブースを出展し、「MQA元年」に登場するオーディオ機器や音楽サービスをアピールした(関連ニュース)。

CES2016の前夜祭的イベント「CES Unveiled」では様々なメーカー/団体がMQAに賛同していることもアピールしていた

今年はメリディアン・オーディオ以外のHiFiオーディオメーカーからもMQA対応のUSB-DACやネットワークプレーヤーが発売を予定するほか、ファームウェアのアップデートによるMQA対応を予定するポータブルオーディオ機器もこれに続く予定だ。

その中には昨年秋に発売されたパイオニアの「XDP-100R」、オンキヨー「DP-X1」などハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー、HTCのスマートフォン「HTC One A9」も含まれる。

これらの製品に先駆けて、MQAのリファレンスプロダクトである「Explorer 2」と「Prime Headphone Amp」が、2月初旬にメリディアン・オーディオのホームページに公開された最新ファームウェアを当てることでMQA対応をいち早く実現したというわけだ。今回は手元に用意した「Prime Headphone amp」を使って、MQAのソフトウェア更新からMQA音源の入手・再生方法などを紹介する。

■メリディアン初デスクトップサイズのヘッドホンアンプ「Prime Headphone Amp」

ハイレゾ対応ヘッドホンアンプ「Prime Headphone Amp(PHA-1)」は、メリディアン・オーディオ初のデスクトップサイズのコンポーネントだ。デスクトップに置けるコンパクトな本体にはリニアPCM最大192kHz/24bit対応のUSB-DACのほかプリアンプ機能を内蔵。プリアウト出力の信号をカットしてヘッドホン再生に特化する「ヘッドホンアンプ専用モード」が一つの特徴的な機能だ。

アナログ音声入出力も搭載。プリアンプとしての機能も持つ

フロントパネルのヘッドホン出力には6.3mmの標準端子を2基、3.5mmのステレオミニ端子を1基備える。6.3mmの標準端子は、それぞれに1台ずつのヘッドホンを接続してペアリスニングができるほか、バランス駆動対応のヘッドホンを、アンプ側が標準プラグ2本による仕様のバランスケーブルでつなぐことで、シングルエンドによるアンバランス接続よりもさらに高品位なサウンドが楽しめる「デュアル・ドライブ」機能も搭載する。

左側電源ボタンを長押しするとランプの色が白から緑に変わり「ヘッドホンアンプ専用モード」に切り替わる

■ファームウェア更新の手順を紹介

「Prime Headphone Amp」のファームウェアを更新するまえに、まずはWindows/MacいずれかのPCとUSBケーブルを用意する。今回はMacで実践した更新手順を記しておきたい。

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