山之内 正が検証
【レビュー】USB-DACも新搭載、ラックスマンの“新世代スタンダード”SACDプレーヤー「D-05u」
山之内 正
2016年02月16日
『ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ』(FLAC 192/24)でも立体的なステージが聴きどころだが、ここではすべての楽器がリスナーに近付いて、近距離で聴く生々しい臨場感で聴き手を包み込む。ドラムだけはやや離れているが、その距離感がクラリネットとヴィブラフォンのソロを際立たせ、演奏の表情やテンポの微妙な動きを引き出す効果が大きい。クラシックのオーケストラ録音とは空間スケールの違いがあるが、ジャズでもライヴの臨場感を引き出すうえで空間情報が重要な役割を演じることを思い知らされる。
ディスクとハイレゾ音源の両方を聴くと、D-05uがそれぞれのメディアの特徴を忠実に引き出し、録音の特徴を漏らさず伝えていることに気付く。特にSACDとハイレゾ音源では空間描写の精度が高く、立体的な音場を引き出す能力が際立っている。CDでもそうだが、楽器ごとの音色の違いや演奏家の個性豊かな音を忠実に描き分けることにも感心させられた。粒立ちや解像感など音自体の特徴も鮮明に浮かび上がるが、それ以上に演奏の特徴や音楽的な躍動感を強く印象付けることが、本機の再生音の重要な長所である。
(山之内 正)
ディスクとハイレゾ音源の両方を聴くと、D-05uがそれぞれのメディアの特徴を忠実に引き出し、録音の特徴を漏らさず伝えていることに気付く。特にSACDとハイレゾ音源では空間描写の精度が高く、立体的な音場を引き出す能力が際立っている。CDでもそうだが、楽器ごとの音色の違いや演奏家の個性豊かな音を忠実に描き分けることにも感心させられた。粒立ちや解像感など音自体の特徴も鮮明に浮かび上がるが、それ以上に演奏の特徴や音楽的な躍動感を強く印象付けることが、本機の再生音の重要な長所である。
(山之内 正)
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