【特別企画】様々な映像ソースで実力を確認

HDR時代を見据えた東芝の新旗艦テレビ「レグザZ20X」の画質を山之内正が徹底チェック

山之内 正

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2015年11月20日
東芝の液晶テレビ“REGZA(レグザ)”新フラグシップ機「Z20X」。同機が“レグザ史上最高画質”を実現した各種技術を大橋伸太郎氏が徹底解説した前回(関連記事)に続き、今回は山之内正氏が画質をチェック。HDR映像やブルーレイソフトを中心に様々な映像ソースで同機の実力へ多角的に迫る。

東芝“REGZA(レグザ)” 「Z20X」

■Z20Xは次世代を見据えた画質に進化を遂げているのか

映像エンジンを含むほぼすべてを一新した「Z20X」は、次世代を見据えた画質に進化を遂げているのか。それを確認することが今回の視聴のテーマである。「次世代画質」の条件はシンプルで、コントラスト、階調、色彩のそれぞれの再現範囲を広げつつ、全体的なバランスを確保すること。言い換えれば、4K、そしてHDRの時代にふさわしい映像表現力を獲得しているかどうかが最大のポイントになる。

山之内正氏が製品をチェック

まず、絶対的な明るさとコントラスト感をHDR映像で確認しよう。バックライトを改善した高輝度パネルは従来に比べて明るさのマージンが広く、ハイライトの力強さは期待以上。

ただし、ピーク成分の明るさを強調しただけの映像とは本質的に異なることに注目したい。SDRではフラットになりがちな部分にも明るさの勾配と質感を確保しているため、本来の見え方とかけ離れることなく、説得力のある立体感を引き出すことができるのだ。

雲や海面など自然描写の力強いコントラスト感に加え、建築の外観や街並みなどの陰影をリアルに描写し、光線のエネルギーと被写体の質感表現が高い次元で拮抗している。今回は拡散処理が抑えられたグレアパネルを採用しているためか、光がダイレクトに届く気持ち良さもある。Z20Xの説得力のある映像自体が、HDRとグレアパネルの相性の良さを物語っている。

HDR映像(左)とSDR映像(右)。海面の表現力などにその差が見てとれる

ハイライトの明るく立体的な描写と、直下型ならではの黒の深い沈み込みが同じ画面のなかで両立している映像を見ると、HDRでなければ表現できないダイナミックレンジの広さを実感することができる。Z20Xはバックライトの制御アルゴリズムを見直すことで暗部表現に従来製品以上の余裕が生まれていて、特に以前は黒浮きが気になっていたような部分でも、深い黒を引き出す性能を新たに獲得した。

製品を確認する山之内氏

その成果はSDR映像でもすぐに気付くレベルだが、やはりHDRで見ると一目瞭然で効果を確認できる。バックライト制御のエリア分割数が増えていることもあり、漏れ光がほとんど気にならず、映像の内容に素直に引き込まれた。

■BDソフトのSDR映像をZ20Xはどう表現するか?

UHD BDが発売されるまでしばらくの間は、SDRが映像ソースの主役であることに変わりはない。ここからは映画プロモードを中心に、映画のBDソフトで本機のパフォーマンスを検証していく。

「アドバンスドHDR復元プロ」機能の効果は?

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