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【特別企画】レグザサウンドシステムとの「シンクロドライブ」などを試す

“レグザ史上最高画質”だけじゃない「Z20X」の魅力。“音質”を折原一也がチェック

公開日 2015/11/27 12:04 折原一也
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東芝の新フラグシップ液晶テレビ「REGZA(レグザ) Z20X」。高画質化技術の解説画質レビューと、ここまで2回にわたってその実力に迫ってきたが、同機は画質だけでなく音質面でも大きな進化を遂げている。今回の記事では、その音質面の進化を折原一也氏がチェックした。

「レグザ Z20X」と「レグザサウンドシステム」との組み合わせ試聴などで音質をチェックした

今回取材した「レグザサウンドシステム」をチェックする折原氏

■トゥイーターの追加でテレビ内蔵スピーカーの音質が向上

11月上旬より発売を開始したレグザZ20Xシリーズ。「レグザパワーディスプレイシステム」と「4Kレグザエンジン HDR PRO」による、HDR時代を意識した高画質化が最大のトピックとなるが、オーディオ・ビジュアルの“オーディオ”面にも、従来モデルを上回るレグザ最高峰の機能が盛り込まれている。そんな“音”の新要素について詳しく解説しよう。

レグザ Z20X

まず最初に伝えておきたいのはZ20Xの内蔵スピーカー「レグザパワーオーディオシステム」がグレードアップしていることだ。

同機の内蔵スピーカーは、従来のフルレンジスピーカーに加えて、新たに画面下の位置へ「ノーメックスドームトゥイーター」を追加した2ウェイ構成となった。DuPont社のNOMEX素材を振動板に用いたドームトゥイーターを追加するアプローチは、Z20Xが改めてレグザ本体の音質向上に本腰を入れた現れだ。

画面とスタンドとの間にトゥイーターを新搭載

なお、中低域再生を担うフルレンジスピーカーも新規に開発。耐入力の向上と低歪化により明瞭でキレの良いサウンドを志向する。

そして、スピーカーの2ウェイ化に合わせてアンプ部も新規設計が行われ、総合46Wのマルチアンプ駆動となった。スピーカーの発熱シミュレートのデータをDSPに予め入力し、出力可能な最大瞬間出力をアップさせる「スマートパワーオプティマイザー」の搭載により、スペック以上にパワフルな再生を可能とする。

ここでまず、レグザZ20X本体のみでニュース、ドラマ、スポーツなどの地デジ番組を視聴してみると、内蔵スピーカーだけでも十分クリアなサウンドが確保できている。例えばニュースを読む女性アナウンサーの声も肉厚にハッキリと聞こえる。内蔵スピーカーのみでテレビを使用する場合でもあっても、「テレビ番組の音声が聞き取りにくい…」などという初歩的な悩みとは無縁だろう。

■さらなる高音質を手に入れられる「レグザサウンドシステム」

標準の内蔵スピーカーでも相当“音のいいテレビ”と呼べるZ20Xだが、画質面で業界屈指の実力を持つだけに、音質面でもさらなる高みを目指したくなるのも事実。例えば歌番組もそうだし、ブルーレイで映画を鑑賞するAVファンであればなおさらだろう。

そこで登場するのが“レグザサウンドシステム”「RSS-AZ55」だ。その最大の特徴は、いわゆる汎用のサウンドバーシステムではなく、レグザZ20Xシリーズとの連携を想定した専用設計が行われていることにある。

“レグザサウンドシステム”「RSS-AZ55」

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