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iPhone 6にどこまで迫ったか

【レビュー】新 iPod touch(第6世代機)を検証。A8チップ/8MPカメラの実力とは?

2015/07/17 編集部:風間雄介
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800万画素に進化したカメラの実力とは?

カメラ性能も検証していこう。今回のiPod touchは、カメラ性能も強化し、画素数がこれまでの500万画素から800万画素に増えた。センサーは裏面照射型。

F2.4のレンズを搭載。第5世代iPod touchやiPhone 6のようにレンズ部が少しせり出している

レンズ構成はF.2.4で5枚構成、ハイブリッド赤外線フィルターも装備している。iPhone 6はF2.2とさらに明るいレンズを採用し、フラッシュもTrue Toneなどを採用しているなど若干の差はあるが、かなり力が入っている印象だ。

では、実際に見比べてみよう。まずは画素数が同じiPhone 6と今回のiPod touchを携え、外で何枚か撮影してみた。※掲載している写真はPhotoshopでリサイズしたものです

iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影


iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影


iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影


iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影。葉の緑色の濃さに違いが出た


iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影。より緑の色域が広いことがわかるはずだ


上の画像の一部を拡大してトリミング。iPod touchでは細部が甘くなる

iPhone 6はiPod touchに比べ、細かなディテールまでよく表現できている


iPod touchで撮影

iPhone 6で撮影。こういった明るさならあまり差が出ない

ご覧頂いておわかりの通り、ある程度明るい場所で撮影する限り、新iPod touchとiPhone 6のカメラ性能は近いレベルにある。色乗りや繊細な色表現はiPhone 6の方が上回るが、iPod touchもそれほど悪くない。特に緑色の深さやグラデーションの表現などを見ていくと、iPhone 6の正確な再現性に改めて気づかされるが、それに迫る実力をiPod touchは備えている。

だが拡大してみると、iPod touchはディテールの表現力が甘い。やはりレンズ性能はiPhone 6に及ばないようだ。引き延ばしてプリントするといった用途にはあまり向いていない。

さらに大きく差が出たのが暗所での撮影性能だ。iPhone 6では非常にクリアな描写だったものが、iPod touchではディテールが損なわれ、盛大にノイズが乗る。iPhone 5sと比べてもノイズ量はかなり多く、暗所撮影や夜景の撮影を行うことが多いのであれば、この点はあらかじめ注意しておいた方が良いだろう。逆に言うと、それほど暗い場所で撮影しないのであれば、iPod touchのカメラ性能はかなり満足のいくものと言える。屋外のスナップ撮影を手軽に行いたい、といった用途には十分すぎるほどの性能を持っている。

暗所撮影性能には大きな差がある。順番にiPod touch、iPhone 6、iPhone 5s


上の写真の一部を拡大してトリミングしたもの。こちらも順番にiPod touch、iPhone 6、iPhone 5s


ブツ撮りをして一部を拡大しトリミング。順番にiPod touch、iPhone 6、iPhone 5s

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