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iPhone 6にどこまで迫ったか

【レビュー】新 iPod touch(第6世代機)を検証。A8チップ/8MPカメラの実力とは?

2015/07/17 編集部:風間雄介
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iPhone 6のクロック数は1.40GHzだが、第6世代iPod touchは1.08GHzに抑えられている。メモリーはともに約1GBで変わらない。またL1〜L4キャッシュの数値も同一だった。

Geekbenchのスコアでは、iPhone 6はシングルコアのスコアが1603、マルチコアのスコアが2882という結果に。対するiPod touchのスコアはというと、シングルコアが1290、マルチコアが2172。ほぼクロック周波数と比例する結果となった。

iPod touchのベンチマークスコア

iPhone 6のGeekbenchスコア

ではA8チップを搭載した第6世代iPod touchと、一世代前のプロセッサーであるA7チップを搭載したiPhone 5sとの比較ではどうか。iPhone 5sのシングルコアのスコアは1397、マルチコアのスコアは2506であり、全体的なパフォーマンスは、若干ではあるものの、iPhone 5sが上回っているという結果になった。これは、iPhone 5sのプロセッサーがA7ではあるものの、クロック周波数が1.3GHzと高いためと考えられる。

iPod touchは薄型であるだけに、搭載できるバッテリー容量も少ないし、発熱を抑える必要もある。より発熱が少なく消費電力も少ないA8を使いながら、クロック周波数を抑えることで、全体のバランスを整えているものと考えられる。

iPod touchのクロック周波数は1.08GHz

iPhone 6は同じA8でも1.40GHzと、かなりクロック周波数が高い

実際に第6世代iPod touchでウェブブラウジングを行ったり、「Real Racing 3」など重めのゲームを遊んでみたりしたが、もたつきは一切感じられず、サクサクと動作した。体感的にはiPhone 6とほぼ変わりなく、最新のスマホ並み、あるいはそれ以上のきびきびとした操作感覚が得られるはずだ。

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