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【連載】ガジェットTIPS

iPod Touchを “安いiPhone” として使える?

2019/06/14 海上忍
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一見そっくりなiPod TouchとiPhone。同じシステム(iOS)で動作し、アプリストアも利用できるとあれば、「iPhoneの代わりに使えるかも?」と考えるのは無理もありません。最新の第7世代機でいえば、もっとも安価な32GBモデルが2万1800円(税抜き)とiPhoneに比べかなり値頃感がありますから、それで納得できるのであればいい買い物です。

iPod Touchを “安いiPhone” として使える?

しかし、iPod TouchとiPhoneは、以下に挙げる4つの点で大きく異なります。

1つめは、モバイル回線(携帯電話回線)を利用できないこと。Wi-Fiを利用できるためインターネット接続は可能ですが、Wi-Fiアクセスポイントのない場所では自由に通信できません。「FaceTime」などのアプリを利用すれば音声通話は可能ですが、自宅や喫茶店などWi-Fiが使える場所に限定されます。SIMカードを挿入できないため、SMSや携帯メールも利用できません。

2つめは、生体認証(Touch ID/Face ID)に対応しないこと。ホームボタンに指を置くだけでロック解除したり、iPhoneを見つめるだけでユーザ認証を行ったりすることができません。持ち主が自分であることの証明は、パスコードの入力のみとなります。

3つめは、非接触ICチップ(NFC/FeliCa)を搭載しないことです。駅など公共交通機関を利用したり、端末にかざすだけで支払いしたりはできません。QRコードを利用したアプリで支払いは可能なものの、電子マネーには非対応です。

4つめは、GPSチップが搭載されていないことです。Wi-Fiに接続すれば地図アプリでおよその場所を知ることはできますが、屋外で現在位置を測定しなければならないナビゲーション機能は利用できません。

ほかにもカメラの性能が劣る、サイレントスイッチがない...などiPhoneとの機能差は多くあります。しかし、Facebookアカウントを用意すれば人気SNSアプリ「LINE」を利用できるなど、できることもたくさんあります。スマートフォン代わりにはならないけれど、“割り切り” 次第では費用効果バツグンのデバイスといえるでしょう。

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