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<山本敦のAV進化論 第31回>

オーディオとウェアラブルの“おいしい関係”? − サムスン「Gear S」「Gear Circle」レビュー

公開日 2014/11/12 16:00 山本 敦
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サウンドはミッドレンジの量感、アタックともに充実していて、ふくよかなメロディラインが心地良く広がる。高域のヌケ感も良く、特にボーカルはディティールの表情に富んだクリアで爽快感のある声質が特徴的だ。

楽曲再生操作などがに使うPlay/Talkキー

イヤーピースを外したところ

Gear Circleの本体はP2i防滴・撥水ナノコーティングがかけられているので、雨の日や汗をかくスポーツを楽しむ際にも利用できる。IP67の防水・防塵対応のGear Sと一緒にスポーツを楽しむのにベストな組み合わせだ。

充電用のmicroUSB端子

実際に両機のペアで音楽を聴きながらジョギングをしてみた。ジョギング時にはネックバンドがぶらつかないよう、付属のアウトドア用ネックガイドを取り付けると良い。低域の太さがしっかりとあって、タイトで弾力のある軽快なビートを刻むサウンドがジョギングには最適。疲れを忘れさせてくれる感覚だ。

なおGear Circleはイヤーピースの遮音性がかなり高いので、屋外での使用時には周りの安全にも十分気を配って使いたい。ジョギング時にも楽曲の再生操作が手首の位置でできるGear Sの良さが実感できた。普段の町歩きの時にも、聞きたい曲を素速く探して再生できるスピード感がとても快適だ。



今回2つの新しいGearを取材して、シリーズの使い勝手が着実に進化していることを実感できた。特に単体での通信機能を持つGear Sは、スマートウォッチができることの可能性を一段と広げるデバイスだ。スマートウォッチに音楽プレーヤーが内蔵されることで、音楽のリスニングスタイルに変化が起きる可能性も感じられた。

11月下旬には音楽再生機能を内蔵するソニー「SmartWatch3 SWR50」も発売される。「スマートウォッチの音質比較」やワイヤレスイヤホンとの相性チェックなども、本連載のテーマとして今後取り上げることを検討している。何かと面白くなってきそうだ。

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