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<山本敦のAV進化論>第15回

【レビュー】フルセグもNOTTVも全対応、ドコモの多機能モバイルTVチューナー「TV BOX」

公開日 2014/07/10 14:05 山本 敦
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スマートフォンにはTV BOXと直接Wi-Fiで接続する方法と、無線ルーター経由の両方で接続ができる。直接接続する場合はWPSに対応しているので、スマートフォンのWi-FiをオンにしてWPSスタンバイの状態にした後、TV BOX本体のWPSボタンを押せば簡単にペアリングが完了する。もちろんSSIDとパスワードによる認証も可能だ。

初期セットアップ時には手順をわかりやすくナビしてくれる

TV BOXアプリのトップメニュー

接続後にスマートフォンのTV BOXアプリを起動すると、地デジ/NOTTVのほか、本体設定とTV BOXリモコンのメニューがリストに表示されるので、あとはそれぞれ利用したい機能を選ぶだけ。

「テレビ」メニューのトップ。ライブ視聴から録画番組の再生などわかりやすくメニュー化されている

同じくNOTTVのメニュー画面

テレビ視聴・録画のユーザーインターフェースはレイアウトがシンプルでとても使いやすい。Gガイド番組表にも対応しており、番組詳細から録画予約も入れられる。

地デジのテレビ番組表はGガイドに対応

番組詳細から録画予約ができる


録画番組のリスト表示

NOTTVの番組表

縦表示の画面には地デジ/NOTTVの切り替えアイコンも設けた。チャンネルの切り替えに要するタイムラグは電波の受信環境にもよるが、筆者がテストした際にはフルセグが20〜30秒の間、ワンセグとNOTTVが20秒前後だった。AQUOS ZETAの内蔵フルセグチューナーではチャンネル切替えが10秒前後だったので、これよりは少し時間がかかる印象だ。

NOTTVも視聴・録画ができる

地デジとNOTTVを切り替えられるアイコンも用意

電波の受信感度は、筆者が試した限りではAQUOS ZETAよりも少し良さそうだ。TV BOXは本体にディスプレイを搭載していないので、ディスプレイが発生するノイズの干渉を受けないぶん若干安定感が高いのかもしれない。

TV BOXは本体に4GBの内蔵メモリーを搭載しているが、テレビ録画は地デジ、NOTTVともにSDカードに行う仕様となる

Wi-Fi接続のメリットを活かして、TV BOXは電波が安定して受けられる窓際に置いておき、屋内を自由に動き回りながらスマートフォンでテレビを見るという使い方ができそうだ。また、Wi-Fiの電波が届く範囲内であれば、防水スマートフォンを使って風呂場やキッチンでもテレビ視聴を楽しむといったことも可能だろう。

録画中の表示

録画中の裏番組視聴には非対応

フルセグ内蔵の防水スマホをお風呂テレビ代わりに利用する場合、バスルームの電波(フルセグ/ワンセグ受信)感度が問題になったり、そもそもアンテナケーブルを別途使用するモデルではバスルームに持ち込めなかったりといった問題が出ることもある。受信感度の良い場所にTV BOXを置いてWi-Fiでワイヤレス受信すれば、そうした問題をクリアできるわけだ。

本体を受信感度の取れる窓際に置いて、スマホはWi-Fiのつながる室内を移動しながら見られるのも良いところ

内蔵バッテリーの持続時間についてNTTドコモに確認したところ、iPhone 5s/5cでの目安になるが、フルセグでおよそ5時間、ワンセグとNOTTVなら7時間前後の連続視聴が可能だという。

NOTTVの視聴画面

全画面表示も可能だ


■TV視聴だけじゃない楽しみ方 − dビデオやdアニメストアも大画面で

TV BOXは本体にHDMIとUSBの端子を備えている。HDMIで外部ディスプレイ機器に接続すれば、テレビチューナーを搭載しないPCモニターで、地デジやNOTTVが見られるようになる。これだけでも便利なのだが、本機でできることはこれだけにとどまらない。

TV BOXをPCモニターにHDMI接続して使ってみた

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