HOME > レビュー > ティアック「Reference 501シリーズ」を聴く(第3回) プリメインアンプ「AI-501DA」

【特別企画】短期集中連載

ティアック「Reference 501シリーズ」を聴く(第3回) プリメインアンプ「AI-501DA」

公開日 2012/12/25 12:34 高橋敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
TEAC「Reference 501」シリーズの魅力を探る短期集中連載 第3回は、プリメインアンプ「AI-501DA」を紹介する。アナログメーターがデザイン上の特徴である本機は、USB-DACも搭載した多機能さと、高品位なパーツをふんだんに盛り込んだ仕様も大きな魅力だ。本機の実力を高橋敦がじっくりと検証した。

プリメインアンプ「AI-501DA」¥102,900(税込)

■アナログメーターが特徴的なUSB-DAC搭載プリメイン

オーディオに興味をお持ちで情報収集に余念のない方であれば、ティアック「Reference 501」シリーズの概要はご存知のことだろう。DSDまで含めたファイル再生からディスク再生、スピーカー再生からヘッドホン再生までを提供する、シリーズ4モデルだ。

今回ピックアップするのはプリメインアンプ「AI-501DA」だ。このモデルはその機能構成に特徴があり、シリーズの各モデルと重なる機能もあえて搭載されている。本機のみでオーディオシステムを構築できるのだ。

具体的には、シリーズにはDAC「UD-501」とヘッドホンアンプ「HA-501」が用意されているが、本機にもUSB等のデジタル入力とヘッドホン出力が搭載されている。だから、まずは本機を中心にスピーカーとヘッドホンを揃えればPCオーディオシステムを完成できる。そしてシステムをもっと増強したくなったら、UD-501やHA-501をシステムに追加すればよいのだ。

「AI-501DA」に同じシリーズのCDプレーヤー「PD-501DA」とティアックブランドのスピーカーシステム「S-300NEO」を組み合わせたイメージ

そういったステップアップを可能にしながら、まずは少ない予算と設置スペースで導入できる本機は、ユーザーにとって魅力的な選択肢だ。そういった意味で本機は、シリーズの牽引役になり得る存在と言えるだろう。

ルックスはシリーズ共通のコンセプトに則り、シンプルでヨーロピアンな雰囲気。それでいて両サイドのハンドグリップでプロ機のような無骨さも醸し出す。ヘアライン仕上げの細やかさも見事だ。

本体カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。どちらもヘアライン仕上げが施され

デザイン面でシリーズの中で本機のみのポイントは、アナログ針式レベルメーターだ。実用上の必要性があるわけではない。しかし柔らかなイエローで照らし出されたメーターの動きが、音楽の躍動を視覚的に演出する。あるとないとでは印象が大きく変わる。その筐体は、強固なスチール製シャーシのフロント、サイド、トップを肉厚のアルミパネルで覆う、頑強な制振構造も特長だ。

次ページ高品位なパーツを多数搭載。操作感覚も絶妙

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: