【特別企画】「ACP-2N」で調音を極める!
ヤマハ調音パネル「ACP-2N」で、Phile-web読者の自宅を音響改善!〜第二弾・8畳和室客間〜
一発目の音からはっきりと変化した低音
音楽が鳴り始めると、小幡さんは「変わりましたね!」と大きく声を上げた。そして「ここまでわかりやすいとは…」と驚きながら、次々に普段聴いている音楽を再生していく。
一通りの再生を終えて、どういった部分の聴こえ方が変わったかを訊ねた。小幡さんは「低音の雑味がなく、すっきりしましたし、響き過ぎていた感じもかなり収まりました。ベースが締まったなという印象です。聴きながら“これは色々な人に聴いてもらわないと"と思いました」と興奮した様子だ。
それを見ながらヤマハの本地氏は「声の定位についてはもう少し調整できそうです」とコメント。続いて、左右スピーカー間のセンター部分にもACP-2Nを1枚追加し、計3枚での試聴を行うことにした。
小幡さんは音楽を再生して、イントロ部分を頷きながら聴いていたが、ボーカルが始まった瞬間に「あ、先ほどとはまた変わりましたね! ボーカルの位置が上がりました」と驚いた表情を見せた。
「スピーカーの後ろに置くことでこんなに変わるのはなぜなのでしょうか? 音はスピーカーから前に出てくるものだと思うのですが」と不思議な様子の小幡さん。ヤマハの本地氏は「スピーカーの再生音は、前方だけでなく後ろ側にも出ていて、特に低音域でより多くの音のエネルギーが回り込みます。この設置の仕方で、そうした後ろに回り込んだ音をすっきり調音する効果が発揮されている状態です」と説明する。
さらに「このお部屋の場合はセンターの後方が障子扉ですが、この障子の部分も反射面になっているので再生音に強く影響してしまいます。このセンター部分に3枚目のACP-2Nを設置することで、さらにボーカルの音に変化が起きたのだと思います」と解説した。
「なるほど」と納得している様子の小幡さんに、イメージした音に近づいているかを訊ねてみると「はい。かなり近づいています」と嬉しそうな様子だ。
ここで私たちは、隣のリビングルームと繋がっている襖の扉に注目した。