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防音・調音で音環境を良くする!

ヤマハの才色兼備の木製防音ドア&吸音と拡散を兼備するスリムな調音パネル

2011/09/16 ホームシアターファイル編集部
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才色兼備の木製防音ドア
高遮音性と優美さを両立


独自の振動制御構造を採用し、木製ながら高遮音性能を実現

ドアの室内側と室外側の表面材の間を、特殊な部材を使用することにより、振動による音の伝わりを抑えた表面振動制御構造「ヤマハ振動カットシステム」の採用によって高い遮音性能を実現した防音ドアである。ドアの厚み52o、質量31sという軽量化・薄型化を実現した。これほどの軽量・薄型の木製ドアでありながらも、高遮音性能を獲得した。Dr-35相当の遮音性能を持ち、500Hzでは40dB以上の性能を実現する。特に高域の遮音性能に優れている。なお、軽量化・薄型化で効率のよい振動制御の実現によって、コストを抑制し、20万円台という低価格を実現した。

ラインアップとしては、ガラス窓付きタイプとパネルタイプを用意。前述した「ヤマハ振動カットシステム」をガラス窓付きタイプでも実現する。カラーもダークとライトの2種類を用意しており、用途にあわせて選ぶことが可能。ドアの下枠には戸当たり部分をなくしたフラット設計を採用。また、建物の壁の厚みの違いを考慮して、専用枠付きで壁厚70o〜365oまで対応可能である。



吸音と拡散を兼備するスリムな調音パネル

低域から高域までフラットに吸音する

調音部材には、吸音材や拡散材など、さまざまな種類があるが、本製品は吸音効果と拡散効果を兼ね備える調音部材である。

本製品は音響共鳴管と硬い反射面で構成される。1本の管の片面の一部に開口部を設けて上下に長短2本の共鳴管をつくりだすと、2つの周波数で共鳴する音響共鳴管ができる。これをパネル状に連結すると、20本の共鳴管ができ、開口部のまわりに硬い反射面が構成される。この独自の構造によって、吸音と拡散の両方を同時に行える。

その吸音効果だが、125〜4000㎐の広い帯域でほぼフラットな吸音を行う。特に、一般的なグラスウールパネルが苦手とする125㎐といった低域でも吸音効果が高い。しかも拡散性能も併せ持つため、心地よい音場を生み出す。グラスウールなどでは低音域の吸音には約70pの厚みが必要だったが、本製品はわずか3pで実現。さらに金具だけで取り付け可能である。

低域の吸音に悩む方は少なくないはずだ。そんな方にお薦めの逸品である。

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