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【特別企画】「ACP-2N」で調音を極める!

ヤマハ調音パネル「ACP-2N」で、Phile-web読者の自宅を音響改善!〜第一弾・20畳洋室リビング〜

公開日 2012/10/25 09:57 記事構成:ファイル・ウェブ編集部
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はっきりと変わった高域の響き − パワフルさもグッと蘇った

粟飯原さんは1曲目の再生が終わるなり、後ろに立つ本地氏を振り向いて「凄いですね!」と嬉しそうな表情を見せた。「本当に聴こえ方が変わるものなんですね!」と、相当驚いている様子だ。

「変わりました!」と嬉しそうな様子の粟飯原さん

スピーカー後方に設置したことで、全体がグッと引き締まった

具体的に聴こえ方がどう変わったのかを訊ねると、「高音が暴れていたのがかなりすっきりしました。また、全体的にグッと引き締まった感じです」と笑顔で印象を語った。

なお、アイソレーショントランスを使用し始めてから気になっていたという「音の力量不足」についてはどうだろうか。粟飯原さんはこちらについても「変わりました。パワフルさが後退してしまった印象だったのですが、ACP-2Nを設置したら、それがまたグッと出てきました」と答えた。

「しかし、一体どういったところが改善されてこんなに聴こえ方が変わったのでしょうか?」と、粟飯原さんは不思議そうな様子だ。

「実は」とヤマハの本地氏は語った。「こちらのお部屋の場合、普段から人が住んでいる空間なので、吸音効果のあるソファや家具などが置かれていますから、部屋自体の響きの特性については、最初からそこまで心配ではありませんでした」という。

「調音のポイント」を粟飯原さんに解説していく本地氏

では何がポイントだったのか。本地氏は「スピーカーの背後に回り込んでしまう音の処理をきちんとすることが一番の肝だったのです」と明かした。

「背後のカーテンにももちろん吸音が期待できるのですが、カーテンの吸音特性は中高音域が中心で低音域の吸い残しがあったのでしょう。それが今回ACP-2Nを設置したことで、低域がコントロールされ、音場が大きく改善されたのだと思われます」と分析した。

なお、粟飯原さん個人は自身でトランペットの演奏をしていることもあり、高域への効果が一番気になるようだ。粟飯原さんは本地氏の説明に頷きながら、「高域をより綺麗に響かせる設置方法はあるのでしょうか?」と質問した。

本地氏は少し考えこむ。そして「若干イレギュラーな置き方かもしれませんが…」とコメントしながら3枚目のACP-2Nを持ち出すと、なんとそれを仰向けに倒して、テレビの前に平置きした。

まさかの平置き。音は変わるのか?

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