[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第17回】驚異のコスパ! NC機能も音質性能も備えるソニーのBluetoothイヤホン

高橋敦

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2012年09月21日
■Bluetoothもノイキャンも音質性能も全部入りのイヤホンが登場

ヘッドホン&イヤホンにおける代表的な付加価値的機能と言えば、ノイズキャンセリングとワイヤレス機能。それらに興味を持っている方は少なくないだろう。しかしそれらの機能を採用した製品はちょっとお高くて、お試し感覚では手を出しにくい。

いや、安い製品もあるにはあるのだが、基本の音質がダメだったりノイキャンの効果がアレだったりといった“地雷製品”が混じっているのが厄介だ。地雷を踏んだ結果、「ワイヤレスは音が悪い」「ノイキャンなんてたいした効果はない」と、興味を失ってしまった方もいるのではないか。

しかし中には、安かろう悪かろうの“地雷製品”とは全く逆の、驚異のコストパフォーマンスを見せる製品も存在する。それが今回紹介するソニーのイヤホン「DR-BT150NC」だ。

DR-BT150NC。左右のイヤホン本体とノイズキャンセル回路やバッテリーを内蔵するユニット部分から構成される

イヤホン部分は一般的なカナル型。ハウジング背面にはマイクが仕込まれている

ワイヤレスでノイキャンで実売8,000円程度。しかも音質もノイキャン性能もエントリー機としては十分すぎるレベルなのだ。

■伝送コーデックはAACに対応

本機のワイヤレス方式はもちろんBluetooth。その伝送コーデックとしてAACに対応することで、音質を高めている。

従来の一般的なBluetoothオーディオ機器では、伝送時のデータ圧縮方式としてSBCというコーデックが用いられており、その際の圧縮率は高め=ビットレートは低めだった。そのため伝送過程で音質が明らかに劣化していた。対して本機ではAACコーデックにも対応。コーデック自体の性能の良さに加え、圧縮率も低い。それらの効果によって、伝送過程での音質劣化を従来よりもぐっと抑え込んでいる。

ただしAACコーデックでの伝送が可能となるのは、接続するスマートフォンの側もAAC伝送対応である場合のみ。メジャーなところでは、iOS 4.3.1以降搭載のiPhoneはAACに対応している。iPhoneユーザーの場合、本機の恩恵が特に得られる。

スマートフォンとのコンビネーションで言えば、ユニット部にリモコン&マイクを搭載してある点もポイント。音楽再生の基本操作と通話は、スマートフォン本体を鞄の中にしまったまま行える。

操作ボタンは、電源・再生・停止・通話ボタン、前後スキップダイヤル、音量ボタン、ノイズキャンセルのオンオフスイッチが用意されている

ユニット背面にクリップを装備。胸あたりの高さ(胸ポケットや鞄のベルト)にユニットを留めるとケーブルの長さがちょうどよい

なお電源は内蔵の充電式。本機の唯一の弱点は駆動時間で、ノイズキャンセリング機能オンだと約3時間しか持たない。通勤・通学の往復は何とかなるだろうが、毎日充電が必要なレベルだ。う〜ん、惜しい。本当の本当に、大きな弱点と言えるのはここくらいなのだ。

付属ケーブルでPC等のUSB端子に接続して充電。PC側がA端子で本機側がMicroB端子。仕事場でPCを使う方はそちらにも1本常備しておくと安心だ

さて、試聴レポートに入ろう。

■ノイキャン性能をチェック!

まずはノイズキャンセリングの聴き具合だが、これは「特別に強力ではないが、効果を十分に実感できる」といったところ。

電車に乗り込んでノイキャンのスイッチをオンにすると、夏の電車内の大きな騒音源である空調の、あのゴォーという唸りの低音成分が薄れ、ザーという程度に音が軽くなる。電車が動き出すと、線路の継ぎ目でのガタンゴトンという音もやはり軽くなっているし、モーター音も気にならない。繁華街の交通騒音やざわめきも、やはり低音側が抑え込まれて軽く薄くなる印象だ。

ワイヤレス機能・ノイキャン機能に続いて、音質をチェック!

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