評論家4名が語る

東芝 “4Kレグザ”「55XS5」大解剖!− 4Kアップスケーリング/表現力まで実力を徹底検証

執筆者:貝山知弘/山之内正/大橋伸太郎/岩井喬

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2012年06月18日
VGP2012summer “ダブル” 受賞モデル
「4K時代」をリードする 東芝から2D専用機が登場!

TOSHIBA 「55XS5」
現在のスタンダードスペックであるフルHDの4倍に相当する3840×2160(約829万画素)もの画素数を有する2D専用に特化した「4Kレグザ」
唯一のVGP「ダブル受賞」モデル
「映像技術大賞」及び、クオリティ面が重要な指標となる「批評家賞」をダブル受賞。その他50型クラス台の製品でもトップの評価(金賞)を得た


画質を左右する要素の中で解像度は特に優先度が高い

ディスプレイの画質を左右する要素のなかで特に優先度が高いのが画面解像度であることは疑う余地がない。特に、原信号の情報量が豊富な素材から本来のテクスチャーを引き出すためには、ディスプレイの画素数に妥協はできない。ハイビジョンの映像素材ならフルHDのディスプレイで問題はないが、映画の場合はそう簡単ではない。

フイルム撮影、デジタルシネマいずれもフルHDを上回る精細度があるにも関わらず、パッケージ化の際に現状では下位変換を余儀なくされているわけだが、最近は超解像技術の進化によって原信号のテクスチャーをかなりの精度で復元できるようになった。4Kに代表される超高精細ディスプレイを求める声が高まっているのは、そこに理由がある。

そして、その動きを先取りして昨秋登場したのがレグザのフラグシップ、55X3であった。55X3は待望の家庭用4Kディスプレイとしてマニア層から熱い視線を集めたが、価格もまたハイエンドで、導入には少しばかり勇気がいる。そんな声に応える形で東芝が用意した55XS5は、裸眼3D機能を省略して4K画質に特化した注目機で、4Kディスプレイの価値を重視する目利きが「本命」と位置付け、狙いを定める存在だ。

高度な発光制御により高画質を実現した

2D専用機なのでクリア処理ならではの澄み渡ったコントラスト感が目に心地よい。バックライトをエッジライト方式に変えることでスリムなデザインを実現しているが、ローカルディミングを含む高度な発光制御が功を奏し、直下型バックライトとの差は僅かだ。

パネル自体は55X3と同一仕様で3840×2160個の画素を有し、映像エンジンの基本アルゴリズムも基本的には55X3から変更されていない。ただし、2D専用機ゆえのコントラスト感やピーク輝度の変化を考慮し、本機専用に入念な最終チューニングが行われている。

ハイエンド仕様のパソコンからベースバンドの4K信号を入力すると、圧倒的な精細感と画面の美しさに息を呑む。特に、空気感や遠近感の描写はフルHDとは次元が異なり、現実をそのまま見ているようなリアルな世界が迫ってくる。そして、肝心の2K信号で55XS5が見せる映像にも新たな発見が待っていた。(山之内正)

山之内氏、岩井氏が55XS5の4Kアップスケーリング画質を検証

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