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リモートによるコラボワークを加速

Adobe、ブラウザで利用できるPhotoshop/Illustrator。ベータ版提供開始

公開日 2021/10/27 09:38 ファイルウェブ編集部・筑井真奈
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Adobeは、10月26日-28日(米国時間)に開催されるオンラインイベントAdobe MAXにおいて、Adobe Creative Cloudの主要アップデートを公表した。プロジェクトに関連するすべての素材や資料を一箇所で共有できるデジタルスペース「Adobe Creative Cloud Web」のほか、ブラウザで使用できるPhotoshopとIllustratorのベータ版などが新たに公開される。

今回のアップデートの背景として、新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって仕事のあり方が大きな変革を迫られている中で、リモートワークにおけるスムーズな協働作業の重要性が高まっていることがあると説明。また、SNS等を通じたクリエイティブな自己表現も広がっており、プロからアマチュアまで幅広いユーザーに対し、さらなるクリエイティビティの可能性を解放したいと考えていることがあるという。

Adobe Creative Cloud Webは、プロジェクトに関わる様々なプレイヤー(デザイナーやディレクターだけではなく、営業や広報担当、広告会社等)が、デザインビューやアセット素材、PDF、参考リンクなどさまざまな素材や資料を、ブラウザ上で参照・レビューができるデジタルスペースとなる。リアルタイムに効率的な共同作業を実現するためのスペースとして提供される。

ブラウザ上でさまざまな素材を共有できる「Creative Cloud Web」

まずはプライベートベータ版(招待制)として公開され、ユーザーからのさまざまなフィードバックを受けた後、来年以降一般ユーザーへの公開も予定しているという。

PhotoshopならびにIllustratorのウェブ版については、いずれもブラウザ上で共有と閲覧、レビュー、かんたんな編集などが行えるようになるもの。Photoshopはベータ版(CC上からベータ版アプリケーションを誰でもダウンロード可能)、Illustratorはプライベートベータ版(招待制)として展開がスタートする。

ブラウザ上で簡単なPhotoshop編集が行える

共有相手からのレビューもブラウザで確認可能

その他、Premiere Proでは音声のテキスト化機能の強化のほか、Adobe Senseiによる複数のコンテンツを混ぜ合わせる“リミックス”機能を搭載(ベータ版)。Lightroomにおいては、ワンタッチでの「マスク作成」機能などが強化されている。

また、「フェイク情報」への対策として、Photoshopに「コンテンツ クレデンシャル(Content Credentials)」機能を新たに搭載。コンテンツを制作した人のプロフィールと編集履歴を作品に埋め込むことができ、クリエイターが正当に認知される環境作りを強化するとしている。

コンテンツの制作者情報をjpgファイルに埋め込むことが可能に

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