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3Dマテリアルの作成やレンダリングが可能

Adobe、3D制作ツール「Adobe Substance 3D Collection」提供開始

公開日 2021/06/23 22:00 ファイルウェブ編集部・筑井真奈
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Adobeは、3D制作のためのツールのラインナップ拡充を発表。新たに「Adobe Substance 3D Collection」というシリーズで、「3D Painter」「3D Designer」「3D Sampler」「3D Stager」の4製品を提供開始する。また「3D Modeler」はプライベートベータ版として利用可能となる。

3D制作ツールへの需要はグローバルに高まっている

「Adobe Substance 3D Collection」はサブスクリプションプランとして提供され、上記モデルがすべて利用できるプランは、個人プランとして6,028円(月額/税込)、年額で67,078円(年間一括払い/税込)。ただし、2021年12月31日までの購入の場合、特別価格として4,818円(月額/税込)、年額で53,658円(年間一括払い/税込)で利用できる。グループプランも用意される。なお、これまでの「Creative Cloud」のプランとは別の契約が必要になる。

左から「3D Designer」「3D Painter」「3D Sampler」「3D Stager」のロゴ

今回の3Dラインナップ拡充の背景について、コロナ禍においてクリエイティブ制作のあり方は大きな変革を迎えていることがあるという。カタログ制作などで大量の写真が必要の際に、人々が集まり共同作業を行うことが非常に難しくなっている。その代替手段として3Dアセットを利用することが急増しており、たとえばIKEAのカタログの75%はすでに3Dツールで制作されたものになっているという。

さらに、3Dの活用により商品企画の流れも変化しているとのこと。現物を作成する前からテクスチャを作り込み、スピーディーにカタログや広告などのマーケット展開が可能になるといった側面もあるという。

「3D Painter」は“3DのPhotoshop”とも呼ばれており、Photoshopを利用するように3Dツールにペイントが可能となる。「3D Stager」は、これまでの「Adobe Dimention」からアップデートしたもので、モデル、マテリアル、ライティングを組み合わせて3Dシーンを構築し、バーチャルフォトやレンダリングを作成することができる。もちろんこれらのソフトは相互に連携されており、「3D Painter」で作成したものを「3D Stager」に配置することも可能。

「3D Painter」操作画面。Photoshopと同様に色やテクスチャを作成することができる

「3D Stager」操作画面。さまざまなマテリアルを配置し、光源なども調整可能

「3D Sampler」は写真を読み込んでフィルターの適用や要素を混合できるもので、テクスチャなどの素材の作成に活用できる。「3D Designer」はテクスチャやマテリアルをゼロから作成できるツールとなっている。

さらに、「3D Asset Library」では、Adobeのコンテンツチームが作成した数千ものマテリアルが用意されており、「Adobe Substance 3D Collection」プランに加入すると、個人プランでは月間50までのアセットを自由に利用できる(グループプランでは100まで)。色やテクスチャ、解像度、サイズなどをさまざまにカスタマイズし、「3D Stager」に配置することもできるようになっている。

高品質なライブラリも活用できる

プライベートベータ版として提供される「3D Modeler」は、新規に3Dオブジェクトを作成するツールで、粘土を使って手で彫刻するようなVRインターフェースを提供するとしている。

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