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“フォトショ”がカメラに

「Photoshop Camera」提供開始。80種以上のレンズフィルター搭載スマホ向けカメラアプリ

公開日 2020/06/11 08:34 ファイルウェブ編集部・筑井真奈
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Adobeは、スマートデバイス向けの「Photoshop Camera」をiOS、Android向けに提供開始した。

多彩なレンズを搭載するスマートデバイス向け「Photoshop Camera」、本日公開開始

AdobeのAIプラットフォーム「Adobe Sensei」を利用してさまざまな画像加工ができることが大きな特徴で、初期状態で80種類以上の「レンズ」フィルターを搭載。SNSへのシェアも簡単に行えるカメラアプリとなっている。

Photoshop Cameraは昨年「Adobe Max」で発表され、ベータユーザー向けにはすでに提供されていたが、そのフィードバックを元に本日正式公開された形となる。

iOS端末はiOS12以降のiPhone 6s以上、Android端末はAndroid 9以降に対応。AndroidではPixel 3/XL、4/XL、Galaxy S9/S9+、S10/S10+/S10 5G、Note 9、Note 10/10+/10 5G、S20 5G/S20+ 5G/S20 Ultra 5G、OnePlus6/6Tなどが対応する。

Photoshop Camera開発の背景について、Adobeのマーケティングマネージャー田中玲子氏は、「スマートフォンで撮影する人口が過去最多になり、ソーシャルメディアを使って共有することが当たり前になっている」と指摘。特にZ世代においては、単に画像をアップするだけではなく、アプリで加工をしてオリジナルの表現をするユーザーが増えてきているという。そういった「プロフェッショナルではないが、リアルタイムで画像加工を行いSNSなどで拡散したい」というユーザーの需要に応えるため、さまざまな「レンズ」と呼ばれる独自のフィルターを搭載したアプリのリリースに至ったという。

Microsoft Teamsを使ったオンラインカンファレンスにて発表された

公開されているレンズフィルターには、ポップアート調のものやファンタジー的な世界観のものなど80種類以上を用意。撮影時にリアルタイムで反映できるほか、撮影後にあとからレンズを適用することも可能。

ポップアート風の「レンズ」


ビリー・アイリッシュとコラボしたオリジナル「レンズ」
ビリー・アイリッシュとコラボし、MVのイメージを再現できるレンズも用意。インフルエンサーや有名人にインスパイアされたレンズも、引き続きリリースを予定しているという。また、オリジナルの「レンズ」を自分で作成し、公開することも可能。


食品についても、SNSで映える独自の「レンズ」を多数用意
Photoshop Cameraでは、被写体が「顔」「風景」「食品」を認識し、それぞれに合った適切なレンズを推薦してくれる。たとえば顔を認識していると、人間の形のアイコンが登場し、レンズを選択してさまざまな加工を行うことができる。もちろん、レンズを適用しない元画像に戻すこともできる。肌補正技術や小顔技術も搭載。

風景写真に合成を加え、非現実的な世界を演出することもできる

「風景」と認識された場合はヤシの木のアイコン、「食品」として認識されたらケーキのアイコンが登場。空の色や雲の形を変更したり、食べ物を美味しそうに見せるなど、シチュエーションに合ったふさわしいレンズを選択できる。

レンズの効果は通常のPhotoshopのようにレイヤー構造になっているため、それぞれのレイヤーごとにサイズや位置を調整し、オリジナルの作品を仕上げることができる。

Adobeは新しい生活様式に合わせた新しいクリエイティヴィティをサポートする活動にこれからも力を入れており、「クリエイターがスキルを磨き、新しい挑戦ができるような学習リソースやコミュニティを用意していきたい」と考えているという。

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