初期設定では録音オフに

Apple、Siriの会話データを聞いていた問題について謝罪。改善策を発表

編集部:小野佳希
2019年08月29日
Appleは、音声アシスタント「Siri」とユーザーとの会話データを外部の請負企業が聞いていた問題について、謝罪を表明。会話データをAppleに提供するかどうかをユーザーが選択できるようにすることなど、改善策を明らかにした。

The Guardianなどのメディアが、Siriの精度を評価するための「グレーディング」作業において、Siriで録音された音声を人が聞いていると報道した問題。Appleでは、報道後ただちにグレーディングを停止し、その方法と方針を徹底的に見直す作業に入ったとし、その結果、Siriにいくつかの変更を加えることを決めたという。

Appleは、「これまでのやり方を再検討した結果、私たちのやってきたことは私たちの理想とするやり方ではなかったことに気がつきました。そのことについてお詫びいたします」とコメント。ユーザーの個人情報保護を高める改善を行ったのちに、今秋からグレーディングを再開する予定だとした。

まず、Siriがユーザーと行なったやり取りの音声録音を今後は保持しない状態に初期設定を変更。そして、Siriとの会話を録音しAppleに提供するかどうかをユーザー自身が選択できるようにする。もちろん途中でデータ提供をやめることもできる。なお、コンピュータが生成した書き起こしはSiriの改善のために今後も使用するという。

また、今回は会話データを外部の請負業者が聞いていた点も問題となったが、今後、音声サンプルを聞くことができるのはAppleのスタッフのみにする。加えて、意図せずSiriを呼び出してしまったと判断された音声録音は削除する。

なお、Appleでは「私たちがSiriのデータを私たちのサーバー上に保存する場合でも、マーケティングのためのプロファイルを作るために使うことはなく、そのようなデータを他者に売ることは決してありません」ともコメント。

「私たちがSiriのデータを集めるのはSiriの改善のためのみであり、Siriをさらにプライベートなものにするためのテクノロジーを常に開発しています」とし、音声データの利用はSiriの精度向上のためだけのものであると改めて説明している。

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