体験型ブースも多数用意

OPPO“5Gスマホ”デモや楽天モバイルの5G技術紹介も、楽天グループ最大規模イベント「Rakuten Optimism」レポート

編集部:小澤貴信
2019年07月31日
楽天は、本日7月31日から8月3日までの4日間、パシフィコ横浜にて“楽天グループ最大規模のイベント”「Rakuten Optimism 2019」を開催している。「5G時代を、先取りしよう。」をテーマに、ビジネス向け有料カンファレンスを多数用意すると共に、体験型イベント&フェスティバル「フューチャー・ワールド」を併設。このフューチャー・ワールドでは「近未来体験エリア」を設け、5Gに関わる様々な技術展示や体験スペースを用意した。本記事では、この近未来体験エリアの模様を中心にお伝えしていく。

「Rakuten Optimism 2019」はパシフィコ横浜で開催

カンファレンス会場の様子

2019年10月から4GでのMNO(移動体通信)事業に参入を予定する楽天。さらに2020年6月からは5Gの商用サービス提供を、2021年3月には全都道府県での5Gサービス提供を予定している。「近未来体験エリア」では、5Gを含む楽天のMNO事業の技術を紹介から、5Gによって実現可能になるエンターテインメントをいち早く体験できるブースまでが用意された。

「フューチャー・ワールド」では5Gに関連した技術展示も行われた

OPPOなどが出展するブースでは、すでに海外で発売されている5G対応スマートフォン「OPPO Reno 5G」が出展。5Gのテストプラットフォームを手がけるKEYSIGHT TECHNOLOGYの5G基地局シミュレーターと組み合わせ、5Gスループットのデモンストレーションを行った。

シミュレーター内に設置された「OPPO Reno 5G」

KEYSIGHTの5G基地局シミュレーター

デモでは、5G FR1 Sub6 6GHzのNSA基地局をシミュレーターで模し、下りのスループットを測定。理論値である1.74Gbpsにほぼ近い1.72Gbpsという値が測定されていた。

Reno 5Gのアンテナ表示には「5G」の文字が

スループットの測定の模様

また、OPPOのブースでは、OPPOとパートナーシップを結ぶSEEGENE(シージン)の単眼ARメガネ「XMAN」のデモも行われた。これはOPPOのスマートフォン 「Reno 10X zoom」の5G版と組み合わせて利用できるというもので、顔認識機能を使った防犯利用、物流や工程での利用が想定されている。ブースでは、楽天ゴールデンイーグルスの選手のパネルの顔をこのARグラスで見ると、選手の名前などデータが表示されるというデモが行われていた。

OPPOの5Gスマホと連携するARメガネ「XMAN」

「5Gクラウドゲーミング」ブースでは、クラウドゲームをプレイする際に、従来の4Gと5Gではどの程度体験が変わるのかを実際に体験することが可能だ。ブース内にはサーバーと仮想の4G/5G基地局を用意して、4G/5Gの通信環境を再現。それぞれの環境で同じクラウドゲームがプレイして、5Gの通信速度を体感することができる。

5Gと4Gによるクラウドゲームの通信デモ。4Gは映像が破綻してしまっている

ブース内には仮想基地局を用意

フューチャー・ワールドでは「5G」と共に、「キャッシュレス」もテーマとして掲げられ、「楽天市場」に出展する店舗によるお取り寄せグルメや飲食の販売、公式キャラクター「お買い物パンダ」のグッズ販売コーナーなども設けられた。すでに夏休みということもあり、会場から家族連れが多く来場していた。

お買い物パンダの巨大ぬいぐるみ。家族連れも多く見られた

そんな中で人気だったのが体験型の展示だ。「Virtual Football Practice」では、巨大なディスプレイが正面だけでなく床面にも展開され、Jリーグ ヴィッセル神戸の選手とパスのやりとりをバーチャル体験できるデモが人気だった。

「Virtual Football Practice」の様子

5G時代のスポーツ観戦と銘打たれた「Rakuten CUP VR」は、楽天が主催するRakuten CUPのゴールハイライトを8K VRで視聴できる体験ブース。5Gだからこそ可能な高画質で遅延のないリアルタイムの360度映像によって、会場にいる臨場感が離れた場所からでも味わえるとアピールされた。

「Rakuten CUP VR」のデモ

VRグラスはOCULUSを使用

近未来体験エリアのパートナーブースには、楽天のMVO事業および将来の5G展開に関わる企業が多数出展。また、世界初とする完全仮想化クラウドネットワークを紹介し、楽天の5Gネットワークを技術面からアピールしていた。

楽天モバイルの5Gサービスをアピール

楽天はMNO事業に新規参入するにあたり、「完全仮想化クラウドネットワーク」と呼ぶクラウドベースのネットワークアーキテクチャを用いる。これをごく単純化して説明すると、従来のMNOネットワークが専用のハード/ソフトによってそれぞれが不可分なかたちで構築されていたのに対し、完全仮想化クラウドネットワークではCOTS(商用既製品)のハード上にソフトウェアベースで構築される。これによりエンド・トゥ・エンドでのクラウドネットワークが構築でき、より低コストかつ柔軟なアップデートを可能にする。5Gへのスピーディーな移行も、この完全仮想化クラウドネットワークにより実現できるとしている。

「完全仮想化クラウドネットワーク」アーキテクチャーの構成図

パートナーブースでの展示では、vRAN(仮想無線通信アクセス・ネットワーク)と無線機一体型アンテナによって、よりシンプルな基地局構成が可能になることを紹介。基地局用アンテナやvRANを構築するハードウェアも展示されていた。

基地局用アンテナも出展

vRANのハードウェア

ほかにも、CISCOによるネットワークスライシング、NECによる5G Open RAN対応のRadio Unit、Mavenirによる5Gサービスの基盤ソフトウェアなどの技術展示が行われていた。

NECが提供する5G Open RAN対応のRadio Unit

Qualcommの5G対応アンテナ

さらに、「5G×ライフスタイル」「5G×インダストリー」として、コンシューマー向けとビジネス向けそれぞれで5Gに関わる製品やサービスを提供する企業を紹介するブースも設けられていた。

リンクジャパンはホーム向けIoT関連製品を展示

Lenovoはスマートディスプレイを出展


ローデ・シュワルツの5G無線機器評価ソリューション

エレマテックはクラウド型運行管理システムを展示

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