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無線通信サービスの安定性向上

ソニー、IoT向け通信モジュールを商品化。独自の低消費電力広域通信規格に対応

公開日 2019/05/28 12:15 編集部:押野 由宇
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ソニーは、同社がIoT向けに独自開発した低消費電力広域(LPWA:Low Power Wide Area)通信規格の 「ELTRES(エルトレス)」に対応した通信モジュール「CXM1501GR」を商品化。6月よりサンプル出荷を予定しており、サンプル価格は5,000円(税込)となる。

「CXM1501GR」

多くのIoTシステムでは、各種センサーが得た情報を無線通信によりクラウドサーバーに転送、データ蓄積・処理を行った結果をユーザーの端末に表示する構成となっている。LPWA ネットワーク技術は、伝送するデータ量が少なく、低消費電力かつ広域で利用可能な無線通信技術であり、こうしたIoTシステムの通信用途として今後大きな需要が見込まれている。

そんななかで、本通信モジュールは、ELTRESの通信規格のプロトコルに基づき、920MHz帯での電波を発信する新開発の変調LSI、および外付けアンテナとのインピーダンス整合を行う回路を内蔵。さらに、IoT向けに重要なセンサーの一つである時刻情報と位置情報を取得する GNSS受信LSI、およびGNSS受信に必要なSAWフィルタなどの高周波部品をすべて内蔵している。

これにより、本通信モジュールを採用することで、多種多様なIoT向けエッジデバイスを容易に設計できるとしている。また、本通信モジュールが組み込まれたIoT向け端末機器は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、オリックス株式会社の3社より今秋サービス開始予定の「ELTRES IoT ネットワークサービス」に接続することが可能となる。

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