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最大32人とのビデオ通話も

「iOS 12」9月18日に無償提供開始。古いiPhone/iPadもキビキビ動作、新機能も多数

2018/09/13 編集部:風間雄介
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アップルは、iOS 12を9月18日に提供開始する。6月に行われた開発者向け会議「WWDC」で紹介されたもので、秋に提供開始とされていたが、iPhone新モデルの登場にあわせ、提供日が決定した格好だ。

iOS 12では、処理速度の高速化を実施。従来比でカメラ起動時間は70%、キーボードの立ち上げは50%短くなるという。また、作業負荷の大きい場面でのアプリ起動も従来から2倍速くなるとしている。iOS 12はiPhone 5s以降のiPhoneおよびiPad Air/iPad mini 2以降のiPad、iPod touch(第6世代)で利用可能で、これらの旧デバイスでもさらなる高速化を実現する。

FaceTime機能も大幅に強化。1度に最大32人とのビデオ通話が行えるようになる。また、発話者のタイルが自動的に大きくなるなど、多人数の通話時にも会話の流れを見失わないよう工夫している。ただし、この最大32人とのFaceTimeは「この秋、登場」と書かれており、9月18日には間に合わない可能性がある。

1度に最大32人とのビデオ通話が行えるようになる

顔認識機能と組み合わせて自分の表情とシンクロさせられる「アニ文字」については、自分だけのアニ文字を作れる「ミー文字」が追加される。髪型やメガネ、肌の色など様々な項目をカスタマイズできる。メッセージやFaceTimeで使うことも可能だ。なお、従来のアニ文字も「コアラ、トラ、ゴースト、ティラノサウルス」の4種類が追加される。

自分だけのアニ文字を作れる「ミー文字」

AR(拡張現実)機能も、新たに搭載する「ARKit 2」によってアップデート。ARオブジェクトをMessageアプリやMailアプリで送信して利用できるとのこと。また、カメラを向けるだけで実際の物体の長さなどを測定できる「メジャー」アプリも新たに用意される。

またiPadやiPhoneにおいて、各アプリの利用時間、誰がどのアプリを使ったか、どのウェブサイトを訪問したかなどをチェックできる新機能「スクリーンタイム」も新たに追加される。

アプリやウェブの利用状況が調べられる「スクリーンタイム」

そのほか「おやすみモード」は、会議中や特定の場所にいるときだけオンにすることが可能に。オンにするとアラート、メッセージ、電話が一切通知されなくなる。

通知機能も改善され、ロック画面からリアルタイムで通知を管理することができる。Siriと通知機能の連携も強化。また、特定の時間や場所にいる間だけ着信を拒否するなど、より詳細な通知管理が可能になる。

写真アプリ関連の機能も強化される。写真アプリの「For You」タブでは、その写真のイベントや人物を自動判別して、iOS 12の利用者への写真のシェアを提案。複数のキーワードを入力することで撮影した写真の検索が行える機能も用意される。

Siriについては、あらかじめ作成した任意のショートカットをSiriを通じて起動できる「ショートカット」機能が新たに追加される。また、サジェスト機能も大きく進化する。

さらにプライバシー保護機能も強化。Safariアプリ上でのシェアやコメントを許可なく追跡することなど、広告主が個人情報を不当に収集することを防ぐという。

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