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一部端末から順次配信

Androidの新バージョン「Android 9 Pie」提供開始。AIによる最適化や新ナビゲーションなど導入

公開日 2018/08/07 13:33 編集部:成藤正宣
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米Googleは、オペレーティングシステム「Android」の最新バージョンとなる「Android 9 Pie」を正式発表した。

Androidの新バージョンは「Pie」

アップデートはまず、同社開発のスマートフォン「Pixel」シリーズ、またAndroidの最新バージョンや新機能をいち早く試用できる「Androidベータプログラム」に登録した端末へ、今秋末までに順次配信される。現時点でAndroidベータプログラムに対応しているのは、ソニーモバイル、シャオミ、HMD Global、Oppo、Vivo、OnePlus、Essential各メーカーの端末と、Android Oneシリーズの一部端末。

Android 9 Pieでは、AIを駆使してユーザーがどのように端末を利用しているか学習し、端末を最適化する技術が導入される。例えば、アプリの使用状況を学習し、あまり使われていないアプリのバックグラウンド動作を制限するなどして省電力化を図る「アダプティブバッテリー」、時間や周囲の明るさごとにユーザーが変更する画面輝度を学習し、自動的に調整する「アダプティブブライトネス」といった機能が搭載される。

AIによる学習機能など、新機能が多数導入される

また、ユーザーの習慣に応じ、次に使用するアプリを予測表示する「App Actions」も搭載。同社は具体例として、「通勤時間帯にはGoogleマップや通勤中に聴くGoogle Playブックのオーディオブックがおすすめとして表示される」「仕事後にヘッドホンを端末に挿したとき、母親への電話やSpotifyプレイリストなどの選択肢が表示される」といったシチュエーションを公式ブログで上げている。

年々大型化し、特に縦方向に長くなるスマートフォンを片手で操作しやすくするため、新しいシステムナビゲーションも導入される。1つだけ表示されるホームボタンをスワイプ操作するだけで、アプリ履歴の全画面プレビューやアプリの切り替えが可能。テキストを選択すると、その内容を認識して検索やコピーなど次に行う動作をサジェストする「スマートテキストセレクション」も実装される。

その他にも、アップル「iPhone X」のような狭額縁スマートフォンで見られる“切り欠き"を回避する表示オプションや、GPSの届かない場所でもWi-Fiアクセスポイントの情報をもとに位置情報を取得する「Wi-Fi RTT」への対応、セキュリティの強化など、様々な面で機能向上を果たすとしている。

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