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キーマンにインタビュー

オンキヨーも協力。犬と人間の共生を目指すドッグパーク「AHBASE」は墨田区と共に成長する

公開日 2019/01/26 07:00 編集部:小澤貴信
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AHBASEと墨田区との関わり。五輪も視野に地域活性への貢献を目指す

地域の活性化を目標のひとつと掲げるAHBASEが、墨田区・両国という土地を選んだのはなぜなのか。この場所が隅田川沿いというワンちゃんの散歩の定番コースの近くにあったことは大きな理由だったそうだが、墨田区・両国という土地柄にも大きな魅力を感じたという。

10月に開催されたレセプションには墨田区長の山本氏や伊勢谷友介氏も来場。写真は左より墨田区長 山本 亨氏、(株)AHB代表 川口雅章氏、リバースプロジェクト代表 伊勢谷友介氏、共同代表 龜石太夏匡氏、墨田区長 山本 亨氏

両国国技館における大相撲や江戸東京博物館、刀剣博物館など、両国はワールドクラスのエンターテイメントやアートが揃っている場所だ。東京スカイツリーの開業以降の盛り上がりもご存じの通りだ。さらに東京オリンピックでは、両国国技館でボクシング競技が実施される。2020年に向けて両国がさらに盛り上がっていくというタイミングで、この地域の企業も巻き込んで地域を活性化させていきたいという意思があるという。

リバースプロジェクトの福島氏は、墨田区両国には、動物を含めた生あるものすべてを供養するという理念でしられる両国回向院があることにも縁を感じたと語る。また、浅草や錦糸町といった昔からエンターテイメントが盛んな場所に近いことから、今後オンキヨーと協業しつつ、AHBASEにアーティストを招いたり、音楽やアートとのコラボレーションにも力を入れていきたいという。

ペットを通じた社会貢献という強い意識を共有しながら、AHBとリバースプロジェクトが立ち上げたAHBASE。その理念に賛同してオンキヨーのような地元の企業が参加することで、憩いやエンターテイメントを提供するスペースとしても、AHBASEはさらなる奥行きを手に入れた。墨田区もこうしたAHBASEの活動に注視しており、今後も地域活性化のために協力していくとのことだ。



AHBの池内氏は「これが幸せだという押しつけが多い世の中で、私たちは何ができるのか。それを考えて具現化しようとするのがAHBASEなのです。来てくれたみなさんがいろいろなものを見て、感じて、1人1人が幸せを感じられる共生社会を考えるきっかけにしてもらえたら」と話す。福島氏は「何もかもがカテゴライズされてしまう社会の中で、ワンちゃんを連れた方もそうでない方もAHBASEという空間を共有することで、もっと寛容になれると思います」と目指すところを語ってくれた。


“ワンちゃんと人間の共生”を掲げたAHBASEは、犬を飼っていない人も含めた誰もが気軽に憩える場所となっている。一方で、その空間を共有することで、人間もペットも含めた社会の一員であることを自覚することを促すことも、この施設の役割と言えるだろう。音響も空間デザインも洗練されたゆったりとしたスペースは、普通のカフェ利用でも心地良く時間を過ごせる。ぜひ足を運んでみてほしい。

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