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ボディー単体は税込264,000円前後

OM SYSTEM、ミラーレス一眼「OM-3」。往年のフィルムカメラ調デザインにフラグシップ機譲りの機能

公開日 2025/02/06 21:53 編集部:岡本雄
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OMデジタルソリューションズは、フラグシップ譲りの機能を取り入れつつ洗練されたデザインを採用したと謳うミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-3」を3月1日に発売する。価格はオープンだが、ボディーのみで税込264,000円前後、12-45mm F4.0 PROレンズキットで税込297,000円前後の実売が予想される。

「OM SYSTEM OM-3」

「OM-3」は、同社のフラグシップフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」の撮影機能を継承しつつ、特徴的なペンタ部やカメラボディー両サイドのデルタカット、軍艦部のダイヤル形状など往年のフィルム一眼レフカメラ調のデザインを採用。こうしたデザインによって感性を刺激し、アウトドアフィールドへ誘う道具としての魅力を高めたとしている。

ペンタ部やカメラボディー両サイドのデルタカット、軍艦部のダイヤル形状など洗練されたデザインを採用したとアピール

画像処理エンジンには「TruePic X(トゥルーピック エックス)」、イメージセンサーには、有効画素数約2037万画素裏面照射積層型Live MOSセンサーを搭載。これにより、高解像レンズ「M.ZUIKO DIGITAL」の性能を余すことなく引き出し、センサーサイズから想像されるレベルを超えた高画質を実現するとアピールしている。

ボディー内には5軸手ぶれ補正機構を搭載し、最大で中央6.5段、周辺5.5段の補正効果を発揮。また、対応レンズと組み合わせることで中央7.5段、周辺6.5段の補正効果が得られる「シンクロ手ぶれ補正」にも対応する。

動画撮影機能では、新たに「静止画/動画/S&Q(静止画/動画/スロー&クイック)ダイヤル」や「クリエイティブダイヤル」を装備。また、映画のような味わいの映像を手軽に撮影できるという動画専用ピクチャーモード「OM-Cinema1/OM-Cinema2」も新たに用意している。

また本機は動画撮影時の発熱に強く、環境温度40℃においても約30分の動画撮影が可能だという。環境温度25℃の場合は熱停止を心配することなく撮影できるとのこと。

新たに「静止画/動画/S&Q(静止画/動画/スロー&クイック)ダイヤル」や「クリエイティブダイヤル」を装備

写真撮影では、カラー撮影時に12分割した色の彩度をそれぞれ11段階で調節が可能。プリセットには「標準(COLOR 1)」、渋みと重厚感のある色調の「クロームフィルム リッチカラー(COLOR 2)」、彩度が高く濃厚な発色の「クロームフィルム ビビッド(COLOR 3)」、淡く柔らかい色調の「クロームフィルム ソフトトーン(COLOR 4)」 の4種類を用意する。また「ハイライト&シャドウコントロール」も組み合わせて使うことができるため、表現の幅がより広がると同社は説明している。

カラー撮影時の操作画面イメージ

モノクロ撮影時には、「ハイライト&シャドウコントロール」に加え「カラーフィルター効果」、「シェーディング効果」、「粒状フィルム効果」、「調色」の5つの効果を組み合わせて使うことが可能。モノクロ撮影においても4種類のプリセットモードを用意しており、「標準(MONO 1)」、粒状効果を活かした「クラシックフィルム モノクロ(MONO 2)」、赤のカラーフィルター効果を強調する「クラシックフィルム IR(MONO 3)」、コントラストを抑えて柔らかさを演出する「クラシックフィルム ローコントラスト(MONO 4)」 が採用されている。

モノクロ撮影時の操作画面イメージ

従来PCなどを使用して後処理で実現していた合成技術を、カメラ内で処理する「コンピュテーショナル フォトグラフィ」撮影機能を搭載。カメラで撮影するだけで、最新のデジタル技術を駆使した新しい写真表現ができるという。

加えて本機能を手軽に使用できるよう、各種「コンピュテーショナル フォトグラフィ」撮影機能を呼びだす「CPボタン」を新たに実装。CPボタンを押しながらコントロールダイヤルを回すことで「三脚ハイレゾショット」、「手持ちハイレゾショット」、「ライブND撮影(ND2-64)」、「ライブGND撮影(GND2-8)」、「深度合成撮影」、「HDR撮影(HDR1, 2)」、「多重露出撮影」といった撮影機能に切り替えることができる。

CPボタンを押しながらコントロールダイヤルを回すことでさまざまな撮影機能に切り替え可能

そのほか機能面では、1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAFや、ディープラーニング技術を活用して人物/モータースポーツ/飛行機/鉄道/鳥/動物(犬・猫)の認識ができる「AI被写体認識AF」、天体撮影時に高精度なオートフォーカスができる「星空AF」といったAF機能に加え、最速120コマ/秒の高速連写機能や、2ndレリーズから最大70コマさかのぼって記録、RAW連写できる「プロキャプチャー撮影」機能など、多数の機能を搭載する。

本体部はマグネシウム合金ボディーの適所にシーリング部材を配置し、IP53の防塵・防滴設計と-10℃の耐低温性能を実現。急な天候の変化でも安心して持ち歩くことができ、日常から旅行まで対応できるとしている。

IP53の防塵・防滴設計と-10℃の耐低温性能を装備

ファインダーには有機ELを採用、解像度は約236万ドット。背面の液晶モニターは静電容量方式のタッチ操作に対応、2軸可動式で大きさは3.0インチ、解像度は約162万ドット。撮影可能枚数は約590枚(標準時)。出入力端子にはUSB Type-C/HDMI(Type-D)/ホットシュー/3.5mm外部マイク入力端子/3.5mmヘッドホン端子などを装備。外形寸法は139.3W×88.9H×45.8Dmm、質量は413g(本体のみ)。

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