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新開発「DGOセンサー」搭載

キヤノン、4K/120P対応のデジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark III」

2020/04/21 編集部:平山洸太
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キヤノンは、4K/120P撮影に対応するデジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark III」を6月下旬に発売する。価格はオープンだが、120万円前後での実売が予想される。

「EOS C300 Mark III」

2015年発売「EOS C300 Mark II」の後継機種として、基本性能を刷新したモデル。新開発となる4K スーパー35mmのCMOSセンサー「DGO(Dual Gain Output)センサー」を搭載する。

DGOセンサーでは、明るい部分は飽和優先アンプの画像を使い、暗い部分はノイズの少ないノイズ優先アンプの画像を使用する。撮影した画像をHDR合成することで低ノイズを実現し、明暗差の大きい環境でも、像ズレがなく豊かな階調の4K/60P撮影が行えるという。

「DGOセンサー」によるHDR動画の生成イメージ

映像処理プラットフォーム「DIGIC DV7」を搭載することで、4K/120Pの配布レート記録にも対応。「デュアルピクセルCMOS AF」により、滑らかなAF動作や高い追従性、高精度なピントにも対応する。

別売のマウントキットを使用することで、ユーザー側でEFシネマロックマウント/PLマウントの交換が行える。記録メディアは、CFexpress Type Bカードと、UHS-IIのSDカードに対応。 RAW撮影時だけでなくXF-AVC撮影時でも、SDカードにProxy データを同時記録できる。

HDR方式は、HLGとPQに対応する。独自のLogガンマ「Canon Log 2」「Canon Log 3」を搭載するほか、ビデオフォーマットには、情報量を維持しながらデータサイズを軽くできるという「Cinema RAW Light」を採用し、RAWデータを本体内部に記録することが可能。データを圧縮し効率的に記録する「XF-AVC」も備える。従来の圧縮方式 「Intra Frame」に加え、高圧縮のフレーム間圧縮方式「Long GOP」にも新対応する。

外形寸法は約153W×148H×168Dmmで、質量は約1,750g。

従来機種「EOS C300 Mark II」との寸法比較イメージ

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