Hα線の透過率を約4倍に

キヤノン、天体撮影専用のフルサイズミラーレスカメラ「EOS Ra」

編集部:平山洸太
2019年11月06日
キヤノンは、天体撮影を想定したフルサイズミラーレスカメラ「EOS Ra」を12月上旬に発売する。価格はオープンだが、同社直販サイトでは298,000円(税抜)での販売を予定する。

「EOS Ra」

2018年10月発売のミラーレスカメラ「EOS R」をベースに、天体撮影に適した光学特性に再設計したモデル。天体写真を愛好するハイアマチュアユーザーをターゲットとして、赤い星雲などを高精細かつ鮮やかに描写できるとしている。

有効画素数最大3,030万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。センサー前面のローパスフィルターの特性として、星雲などが放つ光の波長の一つであるHα線の透過率を、EOS Rから約4倍に高めている。

映像エンジンは引き続きDIGIC 8を搭載しており、センサーとの組み合わせによって最高ISO40000の常用ISO感度を実現。これにより干潟星雲(M8)や三裂星雲(M20)、エータカリーナ星雲など赤みの強い星雲を、高精細かつ鮮やかに撮影できると説明している。

「EOS Ra」(左)と「EOS R」(右)で撮影した天体写真の比較

なお同社によると、天体以外の一般的な撮影は推奨していないとのこと。もし撮影した場合、実際より赤みの強い撮影画像となるほか、適切でないカラーバランスや、部分的な色ムラが発生することがあるという。

背面の液晶モニター(3.15型/約210万ドット)はバリアングルに対応し、三脚にカメラを固定したままでも設定調整や映像確認が行える。また映像の拡大倍率を最大30倍(EOS Rは最大10倍)に変更することで、細かな星を大きく拡大表示でき、天体撮影時の厳格なピント合わせに対応する。

そのほかの仕様はEOS Rと同様で、ファインダーは約369万ドットで約0.76倍の有機ELを採用する。また最高約8.0コマ/秒(ワンショットAF)の連続撮影が可能。動画は4K(3,840×2,160)/29.97fpsに対応する。

バッテリーはLP-E6NもしくはLP-E6に対応し、約370枚(常温)の静止画撮影、合計約2時間20分(常温)の動画撮影が行える。外形寸法は約135.8W×98.3H×84.4Dmmで、質量は約580g(本体のみ)。

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