エントリー/ミラーレスからのステップアップ層を狙う

キヤノン、ライブビュー撮影時のAF高速化&Wi-Fi搭載デジタル一眼レフ「EOS 70D」

ファイル・ウェブ編集部
2013年07月02日
キヤノンは、新AF「デュアルピクセルCMOS AF」搭載などで撮影性能や画質を高めつつ、Wi-Fi内蔵といった先進機能も備えたデジタル一眼レフカメラ「EOS 70D」を8月29日より発売する。

EOS 70D ボディ単体 ¥OPEN(直販サイト価格税込129,800円)
EOS 70D・EF-S18-55 IS STM レンズキット
 ¥OPEN(直販サイト価格税込139,800円)
EOS 70D・EF-S18-135 IS STM レンズキット
 ¥OPEN(直販サイト価格税込169,800円)

EOS 70D



ディスプレイはタッチ操作にも対応した3.0型バリアングル液晶モニター

より上位機に近い操作系を備える
「EOS 70D」は上位モデル「7D」と、下位モデル「EOS Kissシリーズ」およびミラーレス一眼「EOS M」との間をつなげるモデルという位置付け。「高い基本性能と先進機能を備え、新しい一眼レフの世界を提供する製品」(川崎社長)だという。

EOS 70Dの特徴

上位モデルと、エントリーおよびミラーレス一眼の間をつなぐものという位置付け

一眼レフ/ミラーレス一眼カメラの国内出荷台数は近年右肩上がりで伸びており、2013年は215万台にまで達すると予測されている。内訳としてはやはりミラーレス一眼の伸び率が高いが、デジタル一眼レフも順調に成長してきており、今年の出荷台数は約118万台になると見られている。

一眼レフ/ミラーレス一眼カメラの国内出荷台数は近年右肩上がりで伸びているという

一眼レフ非所有者/ミラーレスカメラ使用者ともに高い割合でデジタル一眼レフへの購入意欲を持っているとのこと

なお、一眼レフ非所有者のうち3割、ミラーレスカメラ使用者のうち約5割が「1年以内に購入したい/いずれ購入したい」という意向を持っているという(キヤノンMJ調べ)。「EOS 70D」は、このようなステップアップユーザーをターゲットとしたモデルでもあるとのことだ。

EOS 70Dはミラーレス一眼などからのステップアップ層をターゲットにしている

キヤノンマーケティングジャパン(株)代表取締役社長 川崎正己氏


新CMOS採用、ライブビュー撮影時のAF高速化技術も搭載

本機の特徴は、従来機「EOS 60D」から撮像素子や映像エンジンなどのデバイスを一新した点、そしてライブビュー撮影時/動画撮影時のAF性能を進化させた新技術「デュアルピクセルCMOS AF」を採用している点、Wi-Fi内蔵や、スマートフォンアプリ「EOS Remote」での連携操作が可能な点。

撮像素子はAPS-Cサイズ・有効約2,020万画素の新開発CMOSセンサー。映像エンジンには「DIGIC 5+」を採用している。これにより画質を高めたほか、最高約7コマ/秒の高速連写、ISO12800(拡張ISO25600)の常用ISO感度を実現し、ノイズを抑えた撮影が可能だという。

なお、コンパクトデジカメ「PowerShot SX280 HS」などに搭載されている「DIGIC 6」でなく「DIGIC 5+」を選択した理由は「一眼レフカメラはシステムが複雑で、フルに使いこなすにはある程度期間が必要。そのため、新映像エンジンはコンデジが採用先行する場合が多い」とのことだ。

また、同社が“革新的なAF技術”とアピールする「デュアルピクセルCMOS AF」を新搭載している点に注目だ。これはライブビュー撮影時/動画撮影時のみ適用され、ファインダー撮影時は非適用となる。

今回搭載された新開発CMOSセンサーは、全有効画素が「撮像」と「位相差AF」の機能を兼ね備えているのが特徴。1画素が独立した2つのフォトダイオードで構成されており、それぞれの信号情報からレンズの移動距離を算出。ライブビュー撮影時に撮像画面の縦横約80%の測距エリアで、ファインダー撮影時と同様に最終合焦まで位相差AFが可能なため、これまでの撮像面位相差AFよりも合焦時間が短く、動く被写体に対する追従性に優れるとのこと。動画撮影時の動画サーボAFの追従性も向上しており、滑らかなAF動作を実現するという。

新開発CMOSにより「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載したのが大きな特徴


新開発CMOSは、全有効画素が「撮像」と「位相差AF」の機能を兼ね備えているのが特徴


2つの信号情報からレンズの移動距離を算出するため、素早いAFが可能になったという

また、撮像時には2つのフォトダイオードをあわせてひとつの画素として画像信号を出力する


「デュアルピクセルCMOS AF」のデモ。予めAFをあわせたいところにタッチしておくと、被写体を捕捉し自動で追尾してくれる。高速で動くプラレールも滑らかに追尾していた
ディスプレイは約104万ドット表示に対応するワイド3.0型 TFT液晶のバリアングルモニター。タッチ操作にも対応する。ファインダーはペンタプリズム使用のアイレベル式で、視野率は上下左右とも約98%。

また、Wi-Fi対応無線LANを内蔵。撮影した画像をWi-Fi経由でスマートフォンやPCなどに転送したり、オンラインフォトサービスなどに送信したりできるほか、キヤノン製プリンターに送信してプリントアウトすることも可能だ。

Wi-Fi内蔵でスマホなどとの連携も可能

Wi-Fi接続中はマークが表示される

Android/iOS対応無料アプリ「EOS Remote」を用意。Wi-Fi対応スマホ上で、カメラのライブビュー映像を確認しながら、リモート操作で静止画撮影が可能。また、カメラ内のメモリーカードに記録されたJPEG画像をスマートフォンに転送・保存することができる。なお転送する際、画像はリサイズされる。

Android/iOS対応無料アプリ「EOS Remote」も用意される


イメージキャラクターは妻夫木 聡さん

EOS 70Dはコミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんを採用。「イチガン新世界。」というキャッチフレーズを設け、テレビCMなどでアピールする。CM撮影はスコットランドで行われたとのこと。EOSを使い、上田義彦氏が撮影を担当した。

ミラーレス一眼「EOS M」に加えて、EOS 70Dもコミュニケーションパートナーに妻夫木聡さんを採用

妻夫木さんとキヤノン首脳陣(左からキヤノン(株)真栄田雅也 常務取締役、キヤノンマーケティングジャパン 川崎正己社長、同取締役専務執行役員 佐々木統氏)

ミラーレス一眼「EOS M」に加えて本機のコミュニケーションパートナーを務める妻夫木さん。自身もEOS MからEOS 70Dに“ステップアップ”したばかりだという。




CMのメイキングも披露された
「ミラーレス一眼を使ったとき驚いたのは、ボディは小さいのにきちんと要求に応えてくれること。今回70Dにステップアップしてみて、ファインダーを覗ける良さを感じました。自分の心とカメラが一体化したような安心感を覚えます。CMはドキュメンタリータッチでの撮影だったのですが、現場では撮影を忘れてひたすら70Dを触っていました(笑)。上田(義彦)さんの後ろ側から覗いて、同じ構図で撮影してみたりもしたのですが、できあがった写真が僕のものと上田さんのものとでは全く違うんですよね。写真って撮る人によって全然違うものなんだな、という思いを深くしました」と語る。

次は富士山を撮ってみたいと考えているという妻夫木さん。「みなさんも自分なりの新世界を、EOS 70Dを通して体験してもらえたら嬉しいです」と製品をアピールした。



なお、8月23日より東京・大阪・名古屋にて「EOS 70D JAPAN PREMIER」と題されたユーザー体験イベントを実施。「デュアルピクセルCMOS AF」の体感コーナーや、ハンズオン/撮影体験、ワークショップなどを楽しむことができる。

体験イベントやステップアップキャンペーンなどで新製品を訴求する

また、本日7月2日より10月31日まで、「EOS 70D」を購入すると7,070名に「オリジナルレザーストップ」をプレゼント。WEBにて事前に「購入宣言」をしてから応募すると、前述のストラップに名前を入れて貰えるサービスが受けられるのか、抽選で70名に、EFレンズやGITZOトラベラー三脚キットなどの「ステップアップグッズ」がプレゼントされる。
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  • ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
  • ブランドCANON
  • 型番EOS 70D
  • 発売日2013年8月29日
  • 価格記事参照
【SPEC】●有効画素数:約2020万画素 ●液晶モニター:TFT式カラー液晶、ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット ●記録媒体:SD/SDHC/SDXCメモリーカード ●外形寸法:約139.0W×104.3H×78.5Dmm ●質量:約755g(CIPAガイドラインによる)

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