<ヘッドフォン祭>Audezeの次世代フラグシップやMeze Audioの最新密閉型ヘッドホンをハイエンドシステムで駆動!
本日4月25日(土)、フジヤエービック主催のポータブルオーディオイベント「春のヘッドフォン祭2026」が、東京駅そばのステーションカンファレンス東京にて開催された。本稿では、Audeze/Meze Audio/FOSTEXなどを取り扱う完実電気と、EDIFIER、Makuakeの注目製品をレポートする。
Audezeの新フラグシップをハイエンドシステムで体験
Audeze
完実電気が取り扱うAudezeから今回初登場したのが、密閉型ヘッドホン「LCD-5s」。新開発したナノスケールの「Parallel Uniforceダイヤフラム」を採用、また振動板をクロスバーで2分割して、仮想で2枚駆動させることで、均一な動作による正確なレスポンスと、歪みの抑制を実現するという。
さらに独自の「SLAM(Symmetric Linear Acoustic Modulator)テクノロジー」によってヘッドホン内部の音圧をコントロールしており、平面磁界駆動型ながら豊かな低音表現を可能に。再生周波数帯域は5Hz - 50kHzをカバーする。ほか、密閉性を高めるためハウジングも刷新している。発売は5月末、価格は未定とのこと。
イベントでは、LCD-5sをはじめとするAudezeのラインナップを、LUMIN/BURSON AUDIO/PASSなどのハイエンドシステムで試聴できる環境が整えられていた。
Meze Audio
Meze Audioからは、今月23日に発売したばかりの密閉型ヘッドホン「STRADA」を出展。既存の開放型モデル「109 PRO」のために独自開発した、カーボンファイバー強化ドームとベリリウムコーティング振動板を採用したダイナミックドライバーを、密閉型用に再構築して搭載している。
担当者は「これまで音楽を聴かせるようなチューニングが中心でしたが、STRADAはモニター志向のより正確なサウンドに仕上げています。Meze Audioの新しい方向性としてぜひお試しいただきたいです」と説明していた。
ほか、Warwick Acousticsのヘッドホン再生システム「APERIO GoldenSound Signature Edition(GSE)」などの展示も見られた。本機は、フラグシップモデル「APERIO」をベースに、ヘッドホン振動膜のフィルム素材、アンプのアナログ/デジタルなどを刷新。音決めにはCameron(aka GoldenSound)が参画することで、広大なサウンドステージを実現したという。
FOSTEX
FOSTEXでは、発売されたばかりの密閉型ヘッドホン「TH810」ならびに開放型ヘッドホン「TH818」を出展。ドライバー構成はフラグシップモデル「TH910」「TH919」を踏襲しつつ、ハウジング素材をハードメイプルの漆仕上げから、アカシア無垢材に刷新。より手に取りやすい価格ながら、フラグシップの解像度と響き、高い音楽性を継ぐプレムアムモデルと位置付けている。
アカシアは、何種類もの樹種で試作検討を行なった中から、なるべく音のトーンが変わらない素材として選定されたのだという。担当者は「アカシアは楽器などにも使われる木材です。そういった特性からもベストだという結論になり、採用しました」と説明。
イベントでは、上記の4モデルを横並びで比較視聴できるようにセッティングされていた。
EDIFIERから “低音が出る” イヤーカフ型が登場
EDIFIERはイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「comfo bass」をはじめ、同じくイヤーカフ型のラインナップや、ワイヤレスヘッドホン、アクティブスピーカーなどを展開。
「comfo bass」ではイヤーカフ型のスピーカー部分が耳の奥まで入る設計を行い、外音が聴こえる “ながら聴き” の軽い装着感と、低音成分もしっかりと感じられる音楽再生を両立するという。既存のイヤーカフ型モデル「LolliClip」と比べても軽量で、長時間の使用にも適した設計となっている。
径12mmドライバーを搭載、AIマイクでクリアな通話を実現するほか、アプリでのEQ調整に対応、IP55相当の防水防塵性能も備え、Bluetooth 6.1をカバー。発売は6月頃、価格は税込9,000円前後を予定している。
ほか、発売されたばかりのアクティブスピーカー「M90」も。「M60」の後継機として、前モデルからミッドバスドライバーを大型化し、総合出力も100Wまで強化。さらにHDMI端子も新たに搭載する。「デスクトップ用途だった前モデルに対し、テレビのスピーカーなど、幅広い使い方ができるようになりました」と担当者はコメントしていた。
AI搭載イヤホンなどMakuakeの意欲作が集結
Makuakeブースでは、SB C&Sが取り扱うGLIDiC AIの完全ワイヤレスイヤホン「GLIDiC AI +uBuds」や、シリウスのウェアラブルスピーカー「SWIRE AURBIS(スワイヤー・オルビス)」などがデモンストレーションを行っていた。
GLIDiC AI +uBudsは、AIレコーダーとしての機能を搭載したイヤーフック型イヤホン。物理ボタンによって録音/停止を操作できる。従来の音楽リスニングなどのほか、イヤホンもしくは充電ケース装着の薄型レコーダーによる録音、専用スマホアプリによってAIを活用した文字起こしができる。最大録音時間はイヤホンが6時間、レコーダーが20時間。なお、300時間/月以上の文字起こしは有料となる。
録音デバイスとスマホをBluetooth接続することで録音データを伝送、専用アプリでは単純な文字起こしのほか、論理的なアドバイスを行う「コーチモード」、マインド面のアドバイスを行う「バディモード」など、会話内容をもとに第三者的な視点でアシストを行う。
担当者によると、本プロジェクトは、仕事で用いるというユーザーを中心に反響を集めているが、思いついたことを記録するためのメモ代わりとして、主婦やクリエイターからも支持を受けているとのこと。
シリウスのSWIRE AURBISは、首周りを柔らかく固定するクッションの台座にスピーカーユニットが搭載されたウェアラブルスピーカー。ヘッドホンに似た形状だが耳を覆うのではなく、ネックスピーカーのスピーカーユニットが耳の位置に固定されるイメージ。
音響設計には、ソニーでヘッドホンなどのオーディオ機器の開発を行っていた設計者が携わっており、径100mmドライバーを搭載したのはその設計者のこだわりがあってのことだという。
基本的には映像コンテンツでの使用を想定しているため「重低音の補強や、デジタル処理を通さないリアルな音を再現するために必要でした」と担当者は説明していた。
