<ヘッドフォン祭>64 AUDIOとUnique Melodyの限定IEMが話題呼ぶ/B&Wのフラグシップヘッドホン「Px8 S2」がますます彩り豊かに
4月25日(土)、フジヤエービック主催のポータブルオーディオイベント「春のヘッドフォン祭2026」が、東京駅そばのステーションカンファレンス東京にて開催された。本稿では、ミックスウェーブとディーアンドエムホールディングスの出展製品をレポートする。
64 AUDIOとUnique Melody、2大イヤモニブランドから数量限定モデルが相次ぎ登場
ミックスウェーブのブースでは、64 AUDIOやUnique Melodyのインイヤーモニター(IEM)新モデルを中心に、複数の注目製品が展示された。
64 AUDIOからは、5月22日に発売される全世界200台限定のユニバーサルIEM「TWELVE Ti」を展示。市場では税込45万円前後での実売が予想される製品となる。
ユーザーから長年支持されてきた12BAドライバーモデル「U12t」をベースに、シェルとフェイスプレートの素材をチタンへ刷新した特別モデルだ。ブースでは既存モデルとの聴き比べもおすすめしており、実際に試聴を希望する来場者が絶えなかった。
大きな特徴が、航空宇宙分野や医療インプラントにも用いられる「Ti-6Al-4V(Grade 5)」チタンを筐体に採用すること。チタンにアルミニウム6%、バナジウム4%を組み合わせた合金で、高い強度対重量比や耐腐食性、生体適合性を備える。オーディオ的な視点でも、耐久性と質感の両方を高められることが魅力だ。
Unique Melodyからも、生産数限定のIEM「MEST Fortune」を展示。こちらも5月22日に発売予定で、予想実売価格は45.8万円前後。カラーバリエーションはRedとPurpleの2色で、各色100台限定生産となる。
Unique Melodyブランドが長らく展開している “MESTシリーズ” の新モデルとして、10ドライバー/クアッドブリッド構成を採用したIEM。“バランス”を主軸にチューニングを行い、低域は量感とスピード、中域は厚みと分離感、高域は滑らかで繊細な伸びを両立させたという。
自然で広がりのある音場表現も特徴としており、同社は「MESTシリーズの最新モデルとして、会場でその表現力を体感してほしい」とアピールしていた。
この他にも、昨年9月からミックスウェーブ直販サイトのみで受注販売を行っているハイエンドモデル「Mason Asahi」(約134万円)も紹介。新開発の3D骨伝導アレイ構造を採用し、X/Y/Zの3軸にドライバーを配置することで、空間再現やイメージング精度、定位感の向上を図ったモデルとなる。
HiByブランドは、今月10日に発売したBluetooth DAC/アンプ「W4」を中心に展示。Bluetooth接続とUSB接続の2つの動作モードにより、ユーザーのリスニングスタイルに合わせた柔軟な使い方が可能なDAC/アンプだ。
Bluetooth接続ながら、楽曲に埋め込まれたアートワークも伝送してディスプレイ上に表示できることや、コンパクトかつ愛らしいデザインでネットを中心に話題を集めているという。ブースでは未発売の新色も展示し、さらなる周知を図っていた。
日本未発売の参考出展として、USBアイソレーターも登場。ポータブルオーディオを中心に取り扱う同ブランドでは珍しいデスクトップ向け製品だが、ユーザーからの反応次第で国内導入を検討するそうだ。
ケーブルブランドBeat Audioからは、エントリーモデル「Silversonic MKVIII」の0.6m、2mモデルを展示。昨日24日よりミックスウェーブ直販サイト限定で取り扱いを開始した「ケーブル長オプション」の見本にもなっている。
短いモデルは胸ポケットにオーディオプレーヤーを入れて出歩く時に、長いモデルはデスクトップでの再生など様々な場面で同社のリケーブルが活用できるようにした。「0.6mモデルは通常モデル(1.2m)の半額のため、新しく同ブランドの製品を手に取ってもらうにもオススメ」としている。
また、今月から取り扱いを継承したKOTORI AUDIOの製品も展示。筐体内部の圧力バランスを制御する独自技術「Pressure-Balanced Acoustic System(PBAS)」を採用したハイブリッドイヤホン「Zephyr」や、Knowles製フルレンジBAドライバー搭載の「VAMPIRE」を用意し、開発中モデルとして、同ブランド初の1DD構成となるエントリーモデル「H02B」も展示した。
KOTORI AUDIOと同時に取り扱いを受け継いだHAKUブランドからも、Bluetooth対応/フォノアンプ内蔵アナログプレーヤー「HTT-1100」を出展。3万円弱という価格ながら、可能な限り多機能/高品質に取り組んでいるエントリーモデルとなっている。
フォノイコライザー搭載ポータブルアンプ「HAKUshin」も展示。古いターンテーブルやフォノプリアンプ非搭載のレコードプレーヤーと接続できる製品で、MM/MCカートリッジ切り替えスイッチも備える。フォノイコライザーを搭載したポータブルアンプは珍しく、アナログユーザーに向けたユニークな提案となっていた。
さらに色彩豊かになる、B&Wのワイヤレスヘッドホン/イヤホン
ディーアンドエムホールディングスのブースでは、Bowers & Wilkins(B&W)、DENONの製品を展示した。
B&Wの注目アイテムは、フラグシップ・ワイヤレスヘッドホン「Px8 S2」の新色となる「ミッドナイト・ブルー」「パール・ブルー」2モデル。他ブランドとのコラボレーションモデルを含めると、4色め/5色めのカラバリだ。
今年3月には兄弟モデル「Px7 S3」や、完全ワイヤレスイヤホン「Pi8」にも新色が追加されており、B&Wのワイヤレスオーディオ全体でカラーバリエーションの拡充が進んでいる。担当者も「ファッション的な文脈でもPx8 S2を買い求めるユーザーが増え、その中には女性も多い」と、カラバリの充実が実際にユーザー層の広がりに繋がっていると述べていた。
DENONからは、3月に発売されたベルトドライブ式・Bluetooth対応のアナログプレーヤー「DP-500BT」を中心に紹介。S字型トーンアームとMMカートリッジが付属し、フォノイコライザーも内蔵するため、アンプやアクティブスピーカーを組み合わせるだけでレコード再生が可能となる点が特徴だ。
担当者は「アナログかつハイレゾ伝送という点が面白いポイント。レコード文化に新たに触れる若い層にもおすすめしたい」と話した。
