パナソニック「2024年度優秀ご販売店様謝恩会」を開催。「65ヵ年優秀ご販売店」2店はじめ全32店が栄誉に輝く
パナソニックショップにとっては最高の栄誉となる晴れの舞台
パナソニックは、同社系列店パナソニックショップにおいて優秀な販売成績を収めた販売店の功績を称える「2024年度 優秀ご販売店様謝恩会」を、パナソニックホールディングス 楠見雄規社長をはじめとする幹部列席の下、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタで開催した。
昭和27年に「優秀連盟店制度」を開始したパナソニックでは、文化生活の向上を目指す創業者・松下幸之助氏の強い願いのもと、昭和32年に「ショップ制度」を確立。そして、昭和38年に「第1回10年連続優秀連盟店様謝恩会」として「優秀ご販売店様謝恩会」がスタートし、今日に至る。
謝恩会には、優秀ご販売店様表彰制度の「特別優秀店賞」と「優秀店賞」を10ヵ年以上受賞した販売店を、社長名にて5年ごとの節目に夫婦で招待。厳しい商戦を長きにわたり勝ち抜いてきた努力に敬意と感謝の意を表する会として催されている。
パナソニックショップにとっては最高の栄誉となる晴れの舞台であり、謝恩会の後には社長との記念撮影が一店一店行われる。歴史と伝統の下に受け継がれてきた、同社日本地域コンシューマー部門の最重要行事のひとつとして位置づけられている。
2024年度の受賞は32店で下記の通り。受賞各店には楠見社長より記念の盾が手渡された。


2024年度 優秀ご販売店様謝恩会 受賞店
「65ヵ年優秀ご販売店」ナショナルヤガタ(愛知)、平和電機(広島)
「60ヵ年優秀ご販売店」東松電器販売(三重)、UG(和歌山)、PAZ(福岡)
「55ヵ年優秀ご販売店」福光産業(新潟)、日の出電機(東京)、ワタナベ電器サービス(東京)、片岡デンキ(大阪)
「50ヵ年優秀ご販売店」東北電化機器販売(山形)
「45ヵ年優秀ご販売店」米山電機商会(静岡)
「40ヵ年優秀ご販売店」サニーハウス・アダチ(栃木)、小林電機(埼玉)
「35ヵ年優秀ご販売店」とかちTPGグループ(北海道)、磯津電化センター(三重)
「30ヵ年優秀ご販売店」とまこまい家電グループ(北海道)、さのでんき(和歌山)
「25ヵ年優秀ご販売店」エイム(福岡)
「20ヵ年優秀ご販売店」ナイスプラザニシモト(滋賀)、PEACS(大阪)、トラスト(香川)、パナライフ(福岡)
「10ヵ年優秀ご販売店」ナカオ(福島)、フォーエスつくば(茨城)、ライフパートナー(群馬)、スマイルワンチェーン(埼玉)、ライズ(静岡)、家電サポート(岐阜)、エスデン すざき(石川)、スマイリング(京都)、ぱわーず(兵庫)、プラス(兵庫)
テレビ、キッチンとも課題事業からの脱却に目処
式の冒頭に挨拶を行った楠見社長は「厳しい環境のなかで事業領域の拡大、お客様へのお役立ち活動強化に積極的に取り組まれ、素晴らしい成果をお収めいただきました」とあいさつ。
「たゆまぬご努力に敬服いたしますとともに、皆様が長きにわたって弊社を支え続けていただいていることを本当に実感し、心より感謝申し上げます」と続け、「皆様方のような長く立派な経営成果を上げ続けるご販売店様がますます増えていくことを、パナソニックグループとして心より強く願っています」と感謝の意を述べた。
続いて楠見社長は、現在、進めているグループ経営改革における家電事業に関わる取り組みについて説明。
家電事業の目指す姿に対し、将来にわたるお客様の暮らしの質の向上と社会課題の解決に貢献し続けるとした上で「今以上に収益性を高め、しかも価格競争力も高めながら、10%以上の営業利益率を目標においています」と数値目標を挙げる一方で。「これからもご販売店の皆様方との共存共栄でお客様お一人お一人に寄り添いながら、持続的に成長させて参りたい」と、販売店や、何よりも顧客に寄り添って活動していく決意を示した。

また、家電業界の競争が激化する背景として、国内の業界構造の大きな変化を指摘。中国におけるものづくりの手法を日本で展開し、価格競争力や販売サービスの効率性を高める競合他社に対し、「テレビを含む家電事業を悠々と継続していくための抜本的な対応を進めています」と語る。
「現在のパナソニック株式会社は解消して、家電事業全体を新たなパナソニック株式会社としてまとめ、新たな体制で力強い家電事業へと今一度再生していきたい」と気を引き締めた。

課題事業と位置付けたテレビとキッチンの事業については、「皆様方にも相当にご心配をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。この半年の間に、いずれの事業も大きな変革プランを練り上げ、課題事業からの脱却の目処付けができました。お客様に本当に喜んでいただけるテレビや冷蔵庫をこれからもしっかりとお届けして参ります」と訴えた。
家電事業を一体運営する新体制では、白物家電で培ったコアの技術や暮らしの知見、中国で磨きをかけたコスト力やスピード、そして黒物家電事業の軽くて早いものづくり、この3つの強みを統合する。「日本の商品に求められる品質と機能を、世界で戦える中国のコスト力で実現します。調達あるいは商品によっては量産設計を中国にシフトすることで実現を加速して参ります」と説明した。

国内マーケティングにおいては、販売店とのつながりをデータによる連携強化を含めてこれまで以上に密にしながら、CSを含めて内部オペレーションや業務プロセスを徹底的に研ぎ澄まし、サポート力の強化を目指す。「これらの取り組みでこれまで以上に強い商品を世界で戦える価格で提供し、家電事業を持続的に成長させて参ります」と力を込めた。
新たな価値創出に挑戦し強い商品を生み出していく
「経営改革の最中でも、新たな価値創出に挑戦して強い商品を生み出しています」と市場でも高い評価を獲得する代表商品を紹介した。
従来のシェーバーの常識を覆し、手のひらに収まる特徴的な形状にした「ラムダッシュ パームイン」は楠見社長自らも愛用しているという。「USB-Cの給電ですからスマホと同じ充電器で充電できます。新たな顧客体験価値を提供し、おかげさまでグッドデザイン金賞をはじめ多くの賞を受賞させていただきました」。
4K有機ELテレビでは今年6月にフラグシップモデル「Z95Bシリーズ」を発売したことに言及。「動画配信サービスがどんどん普及し、家庭での映像体験が高画質かつ多様化していく状況にあるなか、かつてない高画質・高音質でさらなる没入体験を実現し、国内最高権威のオーディオビジュアルアワードである『VGP』で批評価大賞・金賞を受賞しました」。

ドラム式の洗濯乾燥機では今年1月に発売した「SDシリーズ」が、パワフルな洗浄力と衣類に優しい乾燥機能を、マンションなどの省スペースでも設置可能なコンパクトサイズで実現して人気を集める。
11月には冬の定番である「ダウンジャケット」の洗濯に対応した、中わたの片寄りを抑えながら綺麗に洗える新開発の洗濯コースを搭載した新製品「NA-SD10UBL」「NA-SD10HBL」を発表している。
「新たに発足するパナソニック株式会社は、家電事業においてこれからもお客様に寄り添い、そしてお客様の期待をはるかに超える新たな価値を創造して参ります」とさらなる“強い”商品の開発へ自信を示した。
今年は1925年に『ナショナル』の商標を出願してからちょうど100年の節目の年にあたる。「ナショナルという商標には、国民の必需品になるようにとの創業者のメッセージが込められており、時代が変わっても、その想いは同じです。お客様一人一人に寄り添い、なくてはならない存在であるために、グループ一丸となって挑戦して参ります」とあいさつを締めくくった。



