KOTORI AUDIO、ブランド初のハイブリッドイヤホン「Zephyr」。チューニング精度とトーンバランスの両立を追求
ピクセルは、同社取り扱いブランドKOTORI AUDIO(コトリオーディオ)から、有線イヤホン「Zephyr」と「VAMPIRE」の2モデルを9月5日(金)に発売する。価格はいずれもオープンで、税込市場想定価格は下記の通り。デモ機の展示は8月28日より順次開始される。
・「Zephyr」:28,000円前後
・「VAMPIRE」:18,800円前後
キレのいい低域と伸びやかな高域を再現するハイブリッドイヤホン「Zephyr」
KOTORI AUDIOはシンガポール発の新興イヤホンブランドで、ZephyrならびにVAMPIREは同ブランドが国内で展開する第一弾製品となる。
Zephyrは、KOTORI AUDIO初のハイブリッドドライバー構成を採用した有線イヤホン。ダイナミックドライバーは制動の効いたキレのいい低中域、バランスドアーマチュア(BA)ドライバーは伸びのある高域を再生し、さらに独自の音響システムを採用することで、高いチューニング精度とトーンバランスを両立させたとアピールしている。
チタンコーティングを施した専用設計の10mm径ダイナミックドライバーでは、蒸着プロセスで作成された軽量チタンコーティング膜を採用。チタンの薄層は膜の剛性を向上させながら膜の慣性を低減することで、優れた過渡応答を確保したとする。
これにより、迅速でクリアかつ力強い低音を実現するとともに、チタンコーティングがドライバー膜を強化および保護して耐久性を高めることで、一貫した音質再現が得られるとしている。
BAドライバーは、高域の処理に特化したKnowles製を採用。スムーズな高域の再生を確保するとともに、ダイナミックドライバーのパワーを低中域に集中させ、全体の音の歪みを低減させたという。
さらに独自構造「Pressure-Balanced Acoustic System(PBAS)」を搭載し、公差30ミクロン未満のバランサーチューブによってドライバーの前後セクション間の圧力バランスを調整。
圧力の均等化により後部の排気口における真空圧力を除去し、ドライバーへの機械的負荷を低減することで、ダイナミックドライバーがより自由に動作可能になったという。また、ドライバーのたわみを排除することで、トランジェント応答が向上したクリアな音質を実現するとのこと。
シェルは人間工学に基づいて成形され、快適なフィット感を実現。同ブランドが従来製品で採用してきた六角形デザインを採り入れており、フェイスプレートは精密加工された複雑な表面が特徴で、バウハウスデザインからインスピレーションを得た幾何学的なデザインを採用する。シェルは樹脂、フェイスプレートは切削アルミニウムを素材に使用。
0.78mm 2pinによるケーブル交換に対応する。付属ケーブルは、導体に銀メッキを施したOFCリッツ線仕様の同ブランドイヤホンケーブル「CARBON 3」を同梱。滑らかで柔軟かつ耐久性のある絶縁材と組み合わせて快適性を高めたとする。プレーヤー側には金メッキの3.5mm 3極L字プラグを装備。
再生周波数帯域は20Hz - 20KHz、感度は92.6dB、インピーダンスは18Ω。質量は33g。付属品として上述のケーブルのほか、イヤーチップ「H-01」「M-02」(S/M/L)×各1ペア、イヤホンケースなどを同梱する。
シングルBA型で日常使いに最適なモデルを目指した「VAMPIRE」
VAMPIREはKnowles製BAドライバーを採用した有線イヤホン。丁寧にチューニングされた音響チャンバーを組み合わせることで、豊かで前傾感のあるトーン特性を実現。コンパクトなデザインながら優れたリスニング体験を提供する、日常使いに最適なモデルを目指したとアピールしている。
BAドライバーを1基搭載し、コンパクトな筐体と良質なフルレンジサウンドを両立。ドライバー後方のボリュームを慎重に調整することで低域をコントロールしているほか、ノズル部付近にベル形状の音響ホーンを配置することで、BAドライバーのポテンシャルを引き出し、シャープで快適なサウンドプロファイルを実現するとしている。
シェルは、コンパクトな形状ながら多様な耳のサイズに適合するように設計。素材に樹脂を採用するほか、接触点を最小限にすることで軽量化を図った。フェイスプレートは左右で個別のパターンを採用している。
0.78mm 2pinによるケーブル交換に対応し、付属ケーブルはZephyrと同じくCARBON 3を同梱する。
再生周波数帯域は20Hz - 18KHz、感度は112dB、インピーダンスは50Ωで、質量は26g。付属品としてシリコンイヤーチップ(S/M/L)×3ペア、イヤホンケースなどを同梱する。



