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8月29日発売から再変更

final、フラグシップイヤホン「A10000」の発売を10月下旬に再延期。パーツ加工工場が被災

公開日 2025/08/22 19:46 編集部:小野佳希
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finalは、フラグシップイヤホン「A10000」およびその数量限定特別モデル「A10000 Collector's Edition」の発売日を、2025年10月下旬へと再度変更した。

製品発表当初は6月発売の予定だったが、その後、素材調達に問題が発生したため8月29日に発売日を変更することをアナウンスしていた。今回、そこからさらに発売日が変更される格好だ。

発売日再変更の理由について同社は、ドライバーユニット内部に使用するN55グレードネオジム磁石部品の加工工場が災害の影響を受け、製造を一時中断せざるを得ない状況となっていたと説明。

現在、生産体制の立て直しに努めているものの、当該部品は今回のトゥルーダイヤモンドドライバーの中核を成す重要な部材であり、他の工場に委託して生産を行なうことができないため、当初予定していた生産スケジュールからの遅延が避けられないと判断したのだという。

「発売を心待ちにしてくださっていたお客様には、重ねての変更のご案内となってしまい、心よりお詫びを申し上げます」「一日も早い発売に向け、最大限努めてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。

final A10000は、同ブランドの新たなフラグシップモデルに位置づけられるダイナミック型イヤホンで、一方のA10000 Collector's Editionはゴールドカラーの筐体を採用した、全世界300台限定生産モデル。直販価格はA10000が398,000円で、Collector's Editionが428,000円(ともに税込)。ただしCollector's Editionはすでに完売している。

特殊な手法によって作り上げたダイアモンド箔と、軽量かつ柔らかな特殊ポリウレタン製エッジを接着剤を使わずに組み合わせた「トゥルーダイヤモンド振動板」を搭載している点が大きな特徴。また、導電性の高いボビン付きボイスコイルなどの新素材/新技術を投入することで、極めて低い歪み率を実現したとしている。

その他にも、高級腕時計で用いられる精密加工を施したステンレス製筐体や、シルバーコートOFC導体とePTFE製絶縁被膜を備えたケーブルなどを採用。「膨大な音楽情報を圧倒的な解像度で再現する一方で、どの帯域にフォーカスしてもそれが感じられるという驚くべき分離感を両立」したと謳っている。

 

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