THIEAUDIO、チューニング切り替えに対応した第4世代トライブリッドイヤホン「Monarch MK IV」
ナイコムは、同社取り扱いブランドTHIEAUDIO(セーオーディオ)から、3種類のドライバーを組み合わせるトライブリッドイヤホン “Monarchシリーズ” の第4世代モデル「Monarch MKIV」を8月8日(金)より発売する。価格は176,000円(税込)。
また8月下旬より、フェイスプレートのデザインをカスタマイズできるセミカスタムモデルの受注を開始予定。こちらの価格は205,000円(税込)。
ダイナミックドライバー×2、BAドライバー×6、EST(静電トゥイーター)×2の計10ドライバーを搭載するトライブリッド型イヤホン。Monarchシリーズとしては初めて、音質を変化させられるチューニングスイッチを搭載しており、スタジオリファレンスにふさわしいニュートラルなトーンバランスの「STANDARD」、低〜中低域の厚みが増し、よりパワフルで温かみのある「RUMBLE」という2モードを切り替えられる。
STANDARDモードは従来モデルのコンセプトを受け継ぎつつ、超低域に10dBのパンチのあるブーストを施しつつ150Hzで鋭くカット。低域の厚みとクリーンで自然な中域を両立している。また150Hzから1kHzにかけてはニュートラルに整えることでボーカルや楽器の再現性を高め、滑らかかつ明瞭に伸びる高域も実現。一方で高域の不要な倍音成分を抑えることにより、聴きごこちのよいナチュラルなトーンに仕上げたという。
RUMBLEモードにおいては中低域のクロスオーバーを緩め、超低域を増強することによって圧倒的な迫力と厚みを表現すると説明。200 - 500Hzの中低域も強化し、ベースギターや男性ボーカル、楽器の基音に一層深みと質感が加わるとのこと。
低域に配置した2基の8mmコンポジット振動板ダイナミックドライバーには、独自の低音強化技術「IMPACT2」を投入。2基のダイナミックドライバーとチャンバーを組み合わせたアイソバリック設計により、周波数と圧力を一定に保ちつつ、質感と量感を兼ね備えた重低音を再生できるとしている。
また高域においては、ESTが10 - 40kHzの超高域に専念できるよう設計を刷新。中高域のBAドライバーとEST間のクロスオーバーがより滑らかとなり、高域の自然な質感、および音場の広さに磨きがかかったとしている。
0.78mm 2pinコネクターによるケーブル着脱に対応し、付属ケーブルには新開発の「Chocolate(チョコレート)」を採用する。超高純度OFC導体と銀メッキOFC導体を組み合わせた8芯ケーブルで、伝送ロスを最小限に抑えてクリアで厚みのあるサウンドを追求している。プラグ部は交換可能なモジュール設計となっており、接続する機器に合わせて4.4mmバランスプラグ/3.5mmステレオミニプラグを使い分けられる。ケーブル長は約1.2m。
筐体には、耐久性と軽量性を兼ね備えたT6航空機グレードのアルミニウム合金を採用。精密なCNC加工ののちに表面加工を施し、汗による腐食や傷への耐性を高めている。フェイスプレートのデザインは、「Kaleidoglow」「Stellashot」の2種類をラインナップする。
後日発売予定のセミカスタムモデルでは、左右それぞれのフェイスプレートのカラーや装飾をカスタマイズすることが可能。受注生産となり、納期は2カ月前後が見込まれる。
再生周波数低域は10Hz - 44kHz、感度は100±1dB(@1kHz)、インピーダンスは9 - 10±1Ω(@1kHz)。付属品として上述のケーブルのほか、シリコンイヤーピース3サイズ(S/M/L、各サイズ2ペアずつ)、フォームイヤーピース3サイズ(S/M/L、各サイズ1ペアずつ)、キャリングケース、クリーニングクロスなどが用意される。



