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HIFIMANのフラグシップヘッドホンやNICEHCKの国内ユーザー向けチューニングイヤホンも登場

【ヘッドフォン祭mini】Cayinから真空管ポタアン「RU9」と交換モジュール「R202」/ラディウスは睡眠用&ライブ用耳栓を展開

公開日 2025/07/05 19:43 編集部:長濱行太朗
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イヤホン・ヘッドホンやDAPなどポータブルオーディオ関連ブランドが集まるイベント「夏のヘッドフォン祭mini 2025」が、7月5日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、HIFIMAN、4Leaf、コペックジャパン、ラディウスのブースレポートをお届けする。

フラグシップ平面駆動ヘッドホン「SUSVARA UNVEILED」をはじめ4モデルを揃える

HiFiMANブースでは、2024年6月から2025年2月に国内リリースされたヘッドホンをメインに展示。グリルレスデザインの平面駆動型ヘッドホン「Arya UNVEILED」「HE 1000 UNVEILED」をはじめ、平面型/ダイナミック型によるハイブリッドドライバーを搭載した「ISVARNA」、そして平面駆動型ヘッドホンのフラグシップモデルである「SUSVARA UNVEILED」が並んでいた。

写真左から「Arya UNVEILED」「ISVARNA」「HE 1000 UNVEILED」「SUSVARA UNVEILED」

ヘッドホン4機種を「Quad HYMALAYA PRO DAC」を搭載したフラグシップ・ヘッドホンアンプ「EF1000DAC」、「HYMALAYA PRO R2R DAC」を搭載するストリーミング対応のDAC内蔵ヘッドホンアンプ「GOLDENWAVE SERENADE」で鳴らせるシステムが構築されていた。

フラグシップ・ヘッドホンアンプ「EF1000DAC」

Cayinの真空管ポータブルヘッドホンアンプ「RU9」やオーディオマザーボード「R202」が登場

コペックジャパンブースでは、Cayinブランドの真空管搭載ポータブルヘッドホンアンプ「RU9」が展示。真空管アンプ「Nutube 6P1」を搭載しており、DACには「AK4493D」をデュアルで採用。アンプモードは真空管クラシック/真空管モダン/トランジスタアンプの3種類を用意する。

真空管搭載ポータブルヘッドホンアンプ「RU9」

音質設定を確認してみると、「PCM Filter」をSharp/Slow/SD Sharp/SD Slow、「DSD Filter」をNarrow/Wideから選べる仕様になっていた。実際に電源を入れて、ヘッドホンを接続すると真空管が光るのも確認できた。

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音響フィルタ―として「PCM Filter」と「DSD Filter」を備える

ポータブルアイテムでは、DAP「Cayin N6iii」に接続できるオーディオマザーボードの第3弾モデルとして「R202」が並んでいた。自社開発のDAC「R2R」が投入されていることが大きな特徴で、併せて1bit DACも搭載しているため、DACモードをR-2R/1bit/Audioから選べるのもポイントだ。

交換式オーディオマザーボード「R202」

3.5mmアンバランスと4.4mmバランス接続に対応

DACモードに「R-2R」が選べるようになる

据え置き型モデルでは、「春のヘッドフォン祭 2025」でも展示されていたUNCOMMONブランドの真空管アンプ「Soul 170HA」や「HA-3A」も展開している。

国内ユーザー向けに音質チューニングされたイヤホン「NX8 Special Edition」を参考出展

4Leafブースでは、NICEHCKブランドからイヤホン「NX8 Special Edition」が参考出展されていた。本モデルはNX8をベースとし、国内ユーザー向けに改めて音質チューニングがされており、高域がより煌びやかに聴こえる傾向になっているという。

国内ユーザー向けに音質チューニングが施された「NX8 Special Edition」

ドライバーユニットの構成は、ダイナミック型ドライバーが1基、BA型ドライバーが6基、ピエゾセラミックが1基、合計8基のドライバーを搭載したハイブリッド型イヤホンとなっている。またデザインも従来モデルから変更されており、グリーンをキーカラーとしてあしらっている。

フラグシップモデル「Himalaya」をはじめ、NICEHCKのイヤホンラインナップが展示されていた

7月11日に発表を予定しているUSB Type-C接続に対応したポータブルヘッドホンアンプ「NX1 MAX」も先行展示。DACチップは「CX31993」、オペアンプ「MAX97220」を搭載しており、最大PCM 384kHz/32bitのサンプリング周波数/量子化bit数をカバーする。ケーブルは銀メッキOFCを採用。シルバーとブルーのカラーバリエーションを用意している。

USB Type-C接続に対応したポータブルヘッドホンアンプ「NX1 MAX」

本体の窓からは内部チップやオペアンプが見える

BQEYZブランドからは、ダイナミック型とマイクロ平面駆動型のドライバーを搭載したハイブリッド型イヤホン「Frost」をはじめ、ダイナミック型と骨伝導を導入した「Winter Ultra」、独自開発のエアーアシスト循環システムを導入した「Cloud」などのイヤホンが試聴できるようになっていた。

BQEYZのイヤホン群。写真左から「Frost」「Cloud」「Winter Ultra」

睡眠用イヤープラグ「DROP in Sleep」とライブ用「DROP in Live」を展示

ラディウスブースは、6月20日発表した睡眠用イヤープラグ(耳栓)である「DROP in Sleep」を展示。平均28dBの遮音性能を備えており、例えば睡眠中に外でトラックが通った場合、約40 – 60dB程度の騒音が発生するが、それを30dB程度まで抑えることができ、睡眠に影響しない静けさを確保できるという。また、仕事や勉強に集中したい時など、エアコンの稼働音や周囲の話し声を低減できるのもメリット。

睡眠用イヤープラグ「DROP in Sleep」

素材には最高品質の液状シリコーンゴムが導入されているため、ストレスフリーな装着感を実現しており、また耳が下になって枕に触れるような横向きの姿勢になった場合でも痛みのない着け心地を実現しているとのこと。また、イヤーピースにも液状シリコーンゴム製の「ディープマウントイヤーピース ZONE」が採用されている。

 

液状シリコーンゴム製を採用することでストレスのない装着感を実現する

本モデルから派生したアイテムとしてライブ用イヤープラグ「DROP in Live」も開発中だそうで、今回参考展示されていた。閉塞感を抑えた遮音性能とすっきりと耳にフィットする形状を用いることで、ライブの音質を損なわずに耳に負担を軽減するイヤープラグだ。

開発中のライブ用イヤープラグ「DROP in Live」を参考出展

遮音性能は平均23dBで、通気孔と音響フィルターを採用することで、通常のイヤープラグのような音のこもりがなく、高域から低域のバランスを保ったまま、適度に遮音することが可能だという。DROP in Sleepよりも硬質なプラグを採用しており、カラーバリエーションはクリア/ブラック/ブルーの3色をラインナップする。

DROP in Liveには音響フィルタ―を搭載している

加えて、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「HP-H10BT」や猫のかたちの完全ワイヤレスイヤホン「HP-C28BT」も展示。ブースでは、ミニチュアのキャットタワーが設置されており、そこにHP-C28BTを置くというユニークな手法で展開されていた。

エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「HP-H10BT」

猫のかたちの完全ワイヤレスイヤホン「HP-C28BT」

 

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