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ノブナガラボは金銀合金採用の “新COMBINEシリーズ” を初展示

【ヘッドフォン祭mini】final旗艦イヤホン「A10000」や新エントリー「PRELUDE」、最新サウンドチューニングを施した「MAKE MOD」を参考出展

公開日 2025/07/05 17:26 編集部:長濱行太朗
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イヤホン・ヘッドホンやDAPなどポータブルオーディオ関連ブランドが集まるイベント「夏のヘッドフォン祭 mini 2025」が、7月5日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、final、ナイコム、ノブナガラボのブースレポートをお届けする。

フラグシップイヤホン「A10000」が試聴可能、メーカーチューニングの“MAKE MOD”も参考展示

finalは、参考展示として未発表のイヤホン “MAKE MODシリーズ” をブースに並べていた。型名のMODは “modify” の意味とのこと。ユーザー自身で音導管のフィルターやイヤーピースを変更することで、好みのサウンドにチューニングすることができるイヤホンとして、高い人気を博していた “MAKEシリーズ” を基に、finalが最新の音質としてチューニングしたモデルだという。

メーカー側で最新のサウンドチューニングを施した”MAKE MODシリーズ”を参考展示

BA型ドライバーを3基搭載した最上位モデル「MAKE MOD 1.1」、ダイナミック型ドライバーとBA型ドライバーを1基ずつ搭載したハイブリッド型のミドルクラス「MAKE MOD 2.1」、そしてダイナミック型ドライバーを1基搭載したエントリークラス「MAKE MOD 3.1」をラインナップする。

最上位モデル「MAKE MOD 1.1」

ミドルクラス「MAKE MOD 2.1」

エントリークラス「MAKE MODE 3.1」

担当者によると「ユーザーがチューニングする際は、基本的にフィルターやイヤーピースによる音質チューニングでの対応となるが、MAKE MODシリーズはメーカー側でチューニングを施しているため、抵抗などもカスタマイズしている」と、メーカーだからこそ可能な音質チューニングを導入していることを明かしてくれた。

今回展示されていたモデルは、まだデザインが最終ではなく、製品化の際は「MAKE MOD」の文字をボディに印字する予定だという。3機種とも価格は未定だが、発売は8月を予定しているそうだ。

また同ブースでは、8月29日に発売を予定しているフラグシップイヤホン「A10000」の展示も実施。ダイヤモンド箔を振動板の素材に採用したダイナミック型ドライバーを搭載し、優れた曲げ剛性を実現。振動板表面で発生するノイズを徹底的に抑えるととともに、特殊ポリウレタンを導入した新たなエッジを採用することで、共振ノイズも低減しているという。

フラグシップイヤホン「A10000」をブースで試聴できるようになっていた

加えて、エントリークラスとして登場した新モデルのDITA「PRELUDE」も登場。10mmダイナミック型ドライバーには、素材にPUを使用し、エッジ素材にPETを導入しているモデルであり、USB Type-C対応のドングルを同梱しているため、スマートフォンなどのデバイスとも接続しやすいことも特徴だ。ブースで実機の試聴も行っていた。製品の詳細は7月11日に発表予定とのこと。

新たなエントリーモデルとして誕生したDITA「PRELUDE」も試聴可能

一方、同ビルの4階には、web予約をされた方が静かな環境でイヤホン・ヘッドホンを試聴することができる個室試聴ルームが用意されており、本ルームでは、フラグシップイヤホンA10000に加えて、開放型ヘッドホン「DX6000」「D8000 DC」「D8000 DC Pro Edition」を試聴できる環境となっていた。

予約制の個室試聴ルームでもフラグシップイヤホンのA1000のサウンドをチェックできるようになっていた

finalの代表的な開放型ヘッドホンが多数並んでいる

開放型ヘッドホンの試聴では、PCをプレーヤーとして、WEISSのUSB-DAC兼ヘッドホンアンプ「DAC502」、エソテリック「N-05XD」、VIOLECTRIC「HPA V550」などをリファレンスシステムとして組み合わせたデスクトップ環境による試聴が可能となっていた。

開放型ヘッドホンが静かな環境で聴けるのも個室試聴ルームのメリット。デスクトップオーディオを想定したシステムが組まれていた

新たに取り扱いをスタートした「ZiiGaat」ブランドのイヤホン群を展示

ナイコムブースでは、6月から新たに取り扱いを開始した中国のオーディオブランド「ZiiGaat」のイヤホンを展開していた。今回、ハイエンドモデル「Arcanis」をはじめ、「Lush」「Odyssey」「ESTRELLA」「Arcadia」の5機種を展示。

ナイコムが新たに取り扱いを開始したZiiGaatのイヤホンを多数ラインナップ

担当者によれば、ラインナップの中でも特に注目度が高いモデルがArcanisだという。10mmダイナミック型ドライバーを2基、Knowles社製のBA型ドライバーを5基(高域用×1/中高域用×2/中低域用×2)搭載したハイブリッド型イヤホンであり、ダイナミック型ドライバーにはアイソバリック構成を導入することで低歪を実現している。

ZiiGaatの目玉アイテムは最上位モデルの「Arcanis」

併せてKiwi Earsから6月にリリースされたイヤホン「Astral」と「Etude」の展示も行われていた。Astralはダイナミック型ドライバーが1基、BA型ドライバーが6基導入されたモデルで、音楽制作のプロや音質を追求するオーディオファイルのために設計されたプロフェッショナルグレードのイヤホンだという。

Kiwi Earsは新モデル「Astral」と「Etude」を展示

Etudeはダイナミック型ドライバーを1基、BA型ドライバーを3基、そして独自開発の振動トランスデューサー「Kiwi Vibration Transducer(KVT)」を1基搭載している。KVTは電流に合わせて電動版が物理的に振動する仕組みになっており、中低音にリアルな感覚的要素が加わるというユニークなトランスデューサーだ。

Etudeは電気信号によって物理的に振動するKVTユニットを採用する

金銀合金線の配合を新たに採用した“新COMBINEシリーズ”が参考展示

ノブナガラボは参考展示のリケーブルを多数用意しており、今回初めての参考展示となったのが “新COMBINEシリーズ” の2機種。従来のCOMBINEシリーズから線材の内容を変えた金銀合金線を用いていることが特徴だ。

導体を金銀合金にブラッシュアップした ”新COMBAINE” を参考展示

展示されていた2モデルは、まだプロトタイプで、導体の配合や金銀の比率が異なったタイプを用意しており、試聴していただいた来場者の意見もヒヤリングしていきたいと担当者は明かしていた。また、価格は明確にしていないが、同社の “VISIONシリーズ” と “SUPREMEシリーズ” の下位に位置する予定で、年内発売を目指しているという。

ほかにも、スマートフォンやタブレットと接続するBluetooth対応のポータブルヘッドホンアンプへの接続を想定したケーブル長60cmの “2FEETシリーズ” や、ゼンハイザーのイヤホンとの接続に対応した “VISIONシリーズ”、イヤーループに対応した “VISIONシリーズ” と “SUPREMEシリーズ”など、ほとんどの展示が参考出展のリケーブルとなっていた。

Bluetooth対応のポータブルヘッドホンアンプと接続することを想定した ”2FEETシリーズ” も出展

イヤーループに対応した “VISIONシリーズ” と “SUPREMEシリーズ”

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