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Cayinのアンプ群「RU 9」「Soul 170HA」を国内初展示

<ヘッドフォン祭>水月雨、「ILLUSTRIOUS」など国内未発表機が好評/HIFIMAN新製品群「Arya UNVEILED」「ISVARNA」が人気集める

公開日 2025/04/26 22:27 編集部:長濱行太朗
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イヤホン・ヘッドホンやDAPなどポータブルオーディオ関連ブランドが集まるイベント「春のヘッドフォン祭 2025」が、4月26日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、水月雨(MOONDROP)、HiFiMAN、コペックジャパン、タイムロードのブースレポートをお届けする。

水月雨、国内未発表「ILLUSTRIOUS」「Harmon」「RAYS」の3機種が登場で長蛇の列

水月雨は国内では未発表のモデルとして、「ILLUSTRIOUS」「Harmon」「RAYS」の3機種を参考展示。どのモデルもまだ国内での金額は調整中とのことだが、本イベントで国内初披露となった。ブースでは多数のポータブルオーディオファンが試聴のために並んでおり、その列は途絶えることが無いほど大盛況であった。

水月雨のブースは試聴を待つ来場者の列が途絶えることが無かった

特許取得済の11mmダイナミック型ドライバーを搭載したイヤホン「ILLUSTRIOUS」は、超高導磁率素材とロングストローク・ロングボイスコイルを組み合わせたサスペンション構造を採用しており、併せて「ta-Cダイヤモンドコーティング振動板」を導入したことで高域性能と低域のダイナミクスを強化しているという。

「ILLUSTRIOUS」

「Harmon」は10mm同軸・ダイナミック型ドライバーを3基搭載。中高音域用の10mmダイナミック型ドライバー、10mm水平対向2DD低域モジュールを採用した“XTMシリーズの最高傑作”と称されている。中高音域用のドライバーには、次世代のガラスドーム複合振動板が採用されていることが特徴だという。

「Harmon」

「RAYS」は“水月雨ゲームシリーズ”にラインナップされるモデルとして登場。ダイナミック型ドライバーと平面駆動ドライバーを搭載した、USB Type-C接続のイヤホン。機能面も豊富で、高性能マイク搭載によるAIノイズキャンセリング技術、プロゲーマーが監修したサウンドプリセットを搭載しており、ワンタッチでEQ調整ができるといった音質調整機能も備えている。

「RAYS」

13.5mm外磁式ダイナミック型ドライバーを搭載したフラグシップ・インナーイヤー型イヤホン「Pavane」デモ機を展示。超高磁束密度のN55マグネットを使用した外磁式構造となっており、優れたエネルギー変換効率を成し得ていることで、高速なトランジェントレスポンスと圧倒的なダイナミックパフォーマンスを実現しているという。

「Pavane」

HiFiMANの新製品群「Arya UNVEILED」「ISVARNA」が人気を集める

HiFiMANブースでは、3月7日に発売されたグリルレスデザインの平面磁界駆動型ヘッドホン「Arya UNVEILED」、また2月14日に販売開始された平面型/ダイナミック型によるハイブリッドドライバー搭載のヘッドホン「ISVARNA」が人気を集めていた。

「Arya UNVEILED」「EF600」

 

「ISVARNA」

Arya UNVEILEDは、独自開発のR2Rラダー方式DAC「ヒマラヤPro」を内蔵するヘッドホンアンプ「EF600」を組み合わせたシステムなどで試聴でき、ISVARNAは同社のハイエンド・ヘッドホンアンプ「EF1000 DAC」と接続しての試聴を勧めていた。 

「EF1000 DAC」

他にも、静電型ヘッドホンシステム「SHANGRI-LA」の特徴を引き継ぎ、ナノ技術を用いたヘッドホン構造や専用設計の真空管アンプなどを採用した、静電型ヘッドホンと専用アンプで構成されるヘッドホンシステム「SHANGRI-LA jr」や、「Anada NANO」などが並んでいた。

「SHANGRI-LA」

Cayinのアンプ群「RU 9」「Soul 170HA」を国内初展示

コペックジャパンブースでは、本イベントが国内初公開となったCayinのポータブルDACアンプ「RU 9」が話題を呼んでいた。RU 9はAKM社のDACチップ「AK4493」をデュアルで搭載し、真空管アンプ「Nutube 6P1」も内蔵しており、サウンド切り替えに対応していることが特徴的。

「RU 9」

主な入出力端子は、USB Type-C入力×2基(入力×1、充電/DAC×1)、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力×2基(4.4mmバランス×1、3.5mmアンバランス×1)を搭載している。本体側部に電源ボタンとメニューボタンを備えており、メニューボタンは真空管アンプへの切り替えの兼用している。

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RU 9の背面端子部
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電源ボタンとメニューボタン
ディスプレイ部

また、据え置き型真空管アンプ「Soul 170HA」の試聴機も国内初展示。取り扱いは未定だが、価格は100万円を超える超弩級モデルだと明かした。

「Soul 170HA」

プロ機として人気の高かったChord「ALTO」がコンシューマー向けに登場

タイムロードブースでは、Chordブランドのプロシューマ―用として人気を集めていた据え置き型ヘッドホンアンプ「ALTO」が、コンシューマー向けモデルとしても発売するとアナウンスされた。

「ALTO」

ALTOは歪み成分を先読みして補正するフィードフォーワードテクノロジーを採用しており、低歪かつ原音に忠実な再生を得意とするとのこと。フロント部に6.3mm×2基/4.4mmバランス×1基/3.5mmアンバランス×1基のヘッドホン出力を備える。

背面部にはRCA/XLRの出力端子を備えており、プリアンプとしても活用できるという。また、今後の展開としてALTOと対になる、同サイズのDACが登場予定とのこと。

付属リモコン

VIOLECTRICブランドからも国内初登場の据え置き型ヘッドホンアンプ「HPA V324」を展示していた。4つのパワーステージをはじめ、バランスとアンバランスの入力、入力レベル表示用のVUメーターを搭載するなど、ユニークな機能が豊富に採用されている。

「HPA V324」

背面にはRXA/XLR出力を設けており、プリアンプ機能も備えている。本モデルの価格は605,000円(税込)としており、2025年5月20日から受注開始を予定している。また、本モデルも同サイズのDACを今後用意すると明かした。

HPA V324の背面端子部

 

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