FIIO、ブランド初のフルサイズオーディオストリーマー「S15」。新OSやHDMIも搭載
エミライは、同社が取り扱うFIIOブランドの次世代オーディオストリーマー「S15」を5月11日より発売する。価格はオープンだが、税込198,000円前後での実売が想定される。

FIIO初となる幅430mmのフルサイズコンポーネントで、7.84インチの大型カラースクリーンと多彩な入出力端子を搭載。リビングの他の機器と馴染んで一体感のあるオーディオシステムを構築できるとしている。
横長画面に最適化された、Android12ベースの新OS「カスタムランドスケープディスプレイシステム」を採用。ホーム画面の大幅なカスタマイズが可能なほか、「FIIO Music」アプリのカスタムバージョンはさまざまな音楽再生や設定メニューに素早くアクセスできると説明。VUメーターなどのビジュアルエフェクトもサポートし、より没入感のある体験を実現するという。
主な入出力端子として、USB/同軸/光/AES/HDMIのデジタル入力とI2S出力、RCA/XLRのプリアンプ出力、ライン出力を搭載。HDMI端子はARCに対応するほか、AirPlayやDLNA、Bluetoothでのワイヤレス再生、ローカル再生もサポートする。
オーディオフォーマットは最大PCM 768kHz/32bit、DSD 512をサポート。Bluetoothバージョン・コーデックは送信時がVer.5.0(SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/LHDC)を、受信時がVer.5.1(SBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDAC)をカバーする。内蔵ストレージは4GB RAM+64GB ROM(うち約46GBが利用可能)で、拡張用のM2 SSD/microSDカードスロットも装備する。
DACにはAKMのフラグシップDACコンボ「AK4191+AK4499EX」を採用。また、ブランドとして初めてACCUSILICONの超低位相ノイズフェムト秒発振器“AS318-Bシリーズ”をデュアル(45.1584MHz、49.1520MHz)で搭載し、高いレベルのデコード忠実度とデジタル出力制度を実現したとしている。
また、FIIO独自の「DAPS(Digital Audio Purification System)」によって、アプリレベル/システムレベルの両方でAndroid共通のリサンプリング処理を回避。より正確な音楽再生を実現するという。
アナログ部をフルバランス設計としたことによってノイズとクロストークを大幅低減したほか、IV、LPF、その他オーディオセクションには高電圧供給用の低ノイズ精密オペアンプ「OPA1612」を搭載し、音楽のダイナミクスを忠実に再現するとのこと。プリアンプ出力は固定ゲイン、可変ゲインを選択可能。
電源には高品質カスタム低ノイズトランスと、4700µFのELNA製オーディオコンデンサを4個使用。デジタル/アナログ電源は分離され、またアナログ電源はDACやLPFなどコンポーネントで分割された多段電源となっている。
デジタル/アナログ/電源部の各セクションを物理的に分離し、相互干渉を防止。内部にはプレミアムパーツを多数搭載するとのこと。
オールメタルボディのフロントには大型デュアル操作ノブを搭載。付属のBluetoothリモコンやスマホアプリからも操作が可能だ。外形寸法は約430×274.5×89.5mmで、質量は約5.647g。この質量と安定した滑り止め脚部によって、振動からくる音質劣化を抑制するという。



