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青色・緑色レーザーダイオードが映画館用レーザープロジェクションに広く採用

「アカデミー科学技術賞」を日亜化学工業社員が受賞。レーザーダイオード技術が映画界の発展に貢献

公開日 2024/01/18 16:37 編集部:押野由宇
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アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences: AMPAS)が、今年の科学技術賞を発表。日亜化学工業のレーザーダイオード技術が映画業界の発展に貢献したとして、同社の社員5名が「技術成果賞(Technical Achievement Award)」を受賞した。

日本の技術者がアカデミーの科学技術賞を受賞

アカデミー科学技術賞は、映画界に貢献した重要な技術を生み出した企業・技術者に対して授与される賞。近年、映画館に導入が進んでいる映画館用レーザープロジェクションシステムには、同社製の青色・緑色レーザーダイオードが広く採用されているという。

これを背景にシステム普及に貢献したと評価され、青色・緑色レーザー光源の開発に携わった同社LD事業本部 LD開発部の中津嘉隆氏、長尾陽二氏、平尾剛氏、森住知典氏、熬゚一真氏の5名が受賞することとなった。

受賞した技術の概要について、同社は「レーザープロジェクションシステムは、従来のランプ光源を用いたシステムと比べ、色鮮やかで明るく、コントラストの高い超高解像度映像を実現し、映画鑑賞体験のレベルを引き上げてきました。これに搭載されるレーザー光源は、長期信頼性・高発光効率・高色域を実現する波長制御など、非常に高い品質を要求されますが、当社製青色・緑色レーザーダイオードは、これらの品質要求を高いレベルでクリアし、業界全体に採用されております」と説明している。

アカデミー科学技術賞の授賞式は、現地時間2月23日18時(日本時間2月24日11時)からアカデミー映画博物館にて開催される。

なお、日亜化学工業のレーザー光源技術は、日本の一部映画館、そしてホームプロジェクターにおいてはJMGOブランド「N1シリーズ」で採用されている。

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