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【第93回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

不死身のアウトロー3兄弟!禁酒法時代のアメリカを描く血みどろの実話

2023/12/15 ミヤザキタケル
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サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2012年製作の『欲望のバージニア』をご紹介します!

『欲望のバージニア』(2012年・アメリカ)
(配信:U-NEXT)

『欲望のバージニア』ブルーレイ:2,200円(税込)DVD:1,257円(税込)発売・販売元:ギャガ

アメリカ禁酒法時代の実話を描いた小説を、シャイア・ラブーフやトム・ハーディら豪華キャスト共演で映画化。1931年、バージニア州。密造酒の製造で名を馳せるポンデュラント3兄弟。長男のハワード(ジェイソン・クラーク)も一目置く男気溢れる次男フォレスト(トム・ハーディ)が軸となり荒稼ぎをする中、末っ子のジャック(シャイア・ラブーフ)は一人前であることを証明しようと焦っていた。そんな折、取締官のレイクス(ガイ・ピアース)が新たに着任したことで、兄弟たちの日常は徐々に失われていき…。

頼りないながらも徐々に自信をつけていくジャック、武闘派ながらも恋愛には奥手なフォレスト、容赦なく犯罪者を追い詰めていくレイクスなど、それぞれに異なる魅力を持ち合わせた登場人物たちの思惑や葛藤が交錯していき、血なまぐさい抗争へと発展していく本作。

原題『Lawless』が示す通り、無法者たちの手に汗握る暴力描写が目を引くが、その合間合間で垣間見られる弱さや脆さがいい味を出しており、味わい深い人間模様を堪能できる。法の外側へと足を踏み入れた者に付きまとうリスク、兄弟の絆、時代の波に呑まれた者たちの行く末など、実話の重みと共にアメリカの一時代を感じ取ることのできる隠れた良作です。

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ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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