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サラウンド再生の機能向上やUI改善も

デノン/マランツAVアンプに「Dirac Live」対応などのファームウェア・アップデートが実施

公開日 2023/03/15 19:53 編集部:成藤 正宣
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デノンおよびマランツは、両ブランドのAVアンプに向けたファームウェア・アップデートを本日2023年3月15日より順次開始。ドルビーアトモス/Auro-3D再生時のスピーカーレイアウトの柔軟性向上、設定UIの改善に加え、上位モデルを室内音響最適化ソリューション「Dirac Live」に対応させる。

アップデート内容のうち、まず「Dirac Live」は、デノン「AVC-A1H」「AVR-X4800H」「AVR-X3800H」、マランツ「AV 10」「CINEMA 40」「CINEMA 50」の計6モデルが対応する音響測定/補正機能。ネットワーク接続したWindows PCまたはMacと、測定用USBマイクを使用してリスニングルームの音響特性を測定し、Dirac社独自のアルゴリズムにより分析/補正を行う。

デノン「AVC-A1H」、マランツ「AV 10」など6モデルが新音響補正「Dirac Live」に対応する

リスニング時のスイートスポットの拡大、正確なステージング、透明感、声の明瞭さ、深く引き締まった低音などを実現できるとするほか、測定用マイクをPC側に接続することも可能なため、AVアンプが機材室などの視聴位置から離れた場所にあっても測定を行えるという。

PCや測定用USBマイクを併用し、Dirac社独自のアルゴリズムにより分析と補正を行う(画像出典:デノンWebマニュアル)

なお本機能を利用するためには、ファームウェア・アップデートに加えて有償ライセンスと測定用USBマイクの購入が必要。有償ライセンスは2種類ラインナップされ、20Hz - 500Hzの測定および補正に対応する「Dirac Live Room Correction Limited Bandwidth」(259ドル)と、20Hz - 20kHzの測定および補正に対応する「Dirac Live Room Correction Full Bandwidth」(349ドル)に分かれている。また測定用USBマイクについては、推奨モデルとしてminiDSP「UMIK-1」があげられている。

2つ目のアップデート内容として、サラウンドハイトスピーカーを使用したドルビーアトモス再生、ならびにトップスピーカーを使用したAuro-3D再生への対応が行われる。これにより、ドルビーアトモス推奨のスピーカーレイアウトでAuro-3Dフォーマットを再生したり、Auro-3D推奨スピーカーレイアウトでドルビーアトモス作品を楽しむことが可能となった。

ドルビーアトモスのスピーカー構成のままAuro-3Dを再生したり、その逆も可能に

本アップデートの対象モデルは、上記「Dirac Live」対応6モデルに加え、デノン「AVC-A110」「AVC-X8500HA」「AVC-X8500H」「AVC-X6700H」、マランツ「AV8805A」「AV8805」「SR8015」の7モデルも含まれる。

このほか、デノン「AVC-A1H」「AVR-X4800H」「AVR-X3800H」「AVR-X2800H」、マランツ「AV 10」「CINEMA 40」「CINEMA 50」「CINEMA 70s」の8モデルでは、「マニュアルセットアップ」画面の変更も実施。これまで複数の画面に分かれていた項目を1画面に集約したり、使用頻度の低い設定項目を移動/集約するなど、より見やすく、使いやすいUI(ユーザー・インターフェース)への改善が図られた。

一部モデルでは手動設定画面の見やすさ/使いやすさ改善も

また、マランツ「CINEMA 70s」には、新たに「プリアンプモード」機能も追加される。本機能を設定することで、7chすべての内蔵パワーアンプの動作を停止し、プリアウト出力のみ行うことが可能だという。

マランツ「CINEMA 70s」はプリアンプモードへの対応も行われる

アップデート内容や対象モデルについてより詳しくは、デノン公式サイトおよびマランツ公式サイトにて確認できる。

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