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AZLAからゲーミングイヤホン/イヤピの参考出展も

<ポタフェス>Astell&KernのA級アナログポタアン「AK PA10」初披露/intime「煌/轟/雅」Mk IIの試聴が大人気

2022/12/17 編集部:川田菜月
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東京・秋葉原で開催されている、e☆イヤホン主催のポータブルオーディオイベント「ポタフェス2022冬 秋葉原」。多数のメーカーから最新モデルや未発表アイテムなどが試聴展示される中、本記事では、Astell&KernやAZLAなどを取り扱うアユートと、intimeの出展内容をレポートする。

アユート(Astell&Kern/AZLA/qdc/ULTRASONE/Luminox Audio/Maestraudio/Chord)



Astell&Kernでは、ポタフェス開催前日に発表されたA級アナログポータブルヘッドホンアンプ「AK PA10」を初披露。ブースには二台が用意され、試聴体験できるようになっていた。

A級アナログポータブルヘッドホンアンプ「AK PA10」。独自のアナログボリュームを採用した

側面にはカレント/ゲインコントロール、ハードウェア・クロスフィードを搭載する

これまで培ってきたアンプ回路設計技術のノウハウを最大限活用したというAK PA10では、Class-A(A級動作)アナログアンプと独自技術「TERATON ALPHA テクノロジー」の採用により、歪みのないアナログサウンドをありのまま再現できる点が特徴だとアピールしている。

天面部には、4.4mm 5極トゥルーバランス入出力と3.5mm 3極アンバランス入出力を備え、バランス/アンバランスを完全に分離したことで、音源ソースを劣化させずに再現可能とする。

4.4mm 5極トゥルーバランス入出力と3.5mm 3極アンバランス入出力を搭載

底面部にUSB-C単子

また、電源はオーディオブロックごとに搭載して、最適な電力供給とノイズ排除を両立し、独自のシールド缶技術により低ノイズ、低歪み化も徹底している。国内では2023年1月ごろの発売予定、実売価格は94,980円前後が見込まれる。

デザインコンセプトは「スロープ」というAK PA10。背面部のデザインも特徴的だ

AK PA10の試聴には、会場オープンから早々に多くのユーザーが列をなしており、注目の高さがうかがえた。このほか、ブースにはブランドの最新フラグシップDAP「A&ultima SP3000」や、米Empire EarsのコラボレーションIEM「Odyssey」なども取り揃えられている。

フラグシップDAP「A&ultima SP3000」

Empire EarsとのコラボIEM「Odyssey」

また、ポータブルUSB DACの第3弾モデル「AK HC3」も展示。ESS社SABRE HiFi DAC「ES9219MQ」をデュアル搭載し、最大でPCM 384kHz/32bit、DSD 256ネイティブ再生まで対応。コンパクトサイズで持ち運びやすく、どこでもハイレベルなサウンドを楽しむことができる。

ポータブルUSB-DACの第3弾モデル「AK HC3」

3.5mmアンバランス出力を採用。マイク付きイヤホンにも対応し、ゲーム利用など幅広いシーンで活躍する仕様となっている。発売は2023年1月頃と予想される。実売価格は32,980円前後とのこと。

AZLAからは、qdcと共同開発した「ERINYS」やイヤープラグ「POM1000」のほか、参考出展アイテムとして、ミドルクラスの新ゲーミングイヤホン「ARES」、フォームタイプのイヤーチップ「SednaEarfit foamax」の2つを試聴展示している。

ミドルクラスにあたるというゲーミングイヤホン「ARES」を参考出展

ERINYSは、1DD+1BAのハイブリッドドライバーを搭載するゲーミングイヤホンのハイエンドモデル。「両ブランドの特徴を活かして極大化させた」としており、特に空間表現に注力したという優れた表現力が魅力とアピール。迫力ある低音にバランスのとれた中高音、そしてAZLA独自のフィボナッチフィルターにより清涼感ある高音を実現するとのこと。

AZLAがqdcと共同開発した「ERINYS」

イヤホン端子はqdc 2pinコネクターを採用。付属のマイク付きケーブルにはサウンドとマイクの音声を完全分離するという独自の「Weavingシールド技術」を用いている。

付属品には、最大96kHz/24bit再生に対応する3.5mm to USB Type-Cの「Smart DAC A100」(USB Aタイプ変換アダプター付き)と、最大48kHz/24bit再生に対応する3.5mm to Lightningの「Smart DAC L100」と、2種類のDACケーブルを同梱する。

イヤーチップも2種類用意。「SednaEarfit XELASTEC」のクリアカラーバージョン「Super Clear」と、医療用メディカルシリコンを傘部に使用する「SednaEarfit SE1500」を揃える。価格は59,980円(税込)。

本機と同様に、1DD+1BAのハイブリッドドライバー構成とした参考出展アイテム「ARES」は、AZLAのゲーミングサウンドチームが約3年をかけて開発したというモデル。MMCX端子採用でリケーブルにも対応する。価格は2万円前後を想定、国内発売は2023年1月から2月頃を見込んでいるという。

1DD+1BAのハイブリッドドライバーを搭載

ARESにも、Weavingシールド技術を活用したマイク付きケーブルを付属。また、2種類のDACケーブルや、付属品限定バージョンのイヤーチップ「SednaEarfit XELASTEC」と「SednaEarfit SE1500」が同梱される予定とのこと。

本体色はブラックとクリアの予定で、取材時には透明なクリアカラーモデルが試聴展示されており、イヤーチップにも透明な「SednaEarfit XELASTEC Super Clear」が装着されていた。なお、ブラックモデルには通常バージョンの「SednaEarfit XELASTEC」(スモークカラー)が付属する可能性があるという。

透明なクリアカラーモデルは、SednaEarfit XELASTEC Super Clearと合わせるとイヤピまで透明仕様

もう一つの参考出展アイテムは、フォームタイプのイヤーチップ「SednaEarfit foamax」だ。医療用メディカルシリコンを100%使用した「SednaEarfit MAX」と軸部分が共通しており、傘部分がフォームタイプになったかたち。

「SednaEarfit foamax」。サイズ展開は未定で、現時点では5サイズ用意されていた

「SednaEarfit MAX」と軸部分を共通に、傘部分をフォームにしたという

ハニカム構造のワックスガードも継承しており、開口部の広い形状で、フォームタイプらしい遮音性の高さを持ちつつ、そのサウンドは低域過多にならず、高音域も伸び良くクリアに再生できると担当者は説明する。

なお、価格は発売時期や未定で、ユーザーの反応をみて展開を検討していくとのこと。ブース担当者いわく、すでに試聴に訪れたユーザーからは好評だという。

アユートのブースには他にも、Luminox Audioの参考出品となるリケーブル「Obsidian」「Sapphirus」「Rubeus」をはじめ、ULTRASONEやqdc、Chord、Maestraudioなど、取り扱いブランドの最新アイテムが並んでいる。

Luminox Audioはリケーブルを参考出品

ULTRASONEの製品もずらり並ぶ

intime



intimeは、リケーブル対応ハイブリッド型イヤホンの新モデル「煌Mark II」「轟Mark II」「雅Mark II」の試聴展示を実施。先日発表されたばかりの3製品をいち早く体験できる場とあってユーザーが多く集まり、ブース前には長蛇の列ができていた。

「雅Mark II」

試聴には会場オープンから長蛇の列

それぞれ、従来モデル「煌(KIRA)」「轟(GO)」「雅(MIYABI)」の第2世代モデルとして、2023年2月より一斉に登場予定。「煌」「轟」については、2017年に登場してから約4年ぶりのアップデートとなる。

「煌Mark II」

「轟Mark II」

クリアな中高音域でボーカル重視の「煌」、重低音の再生力が魅力の「轟」、全域にわたって高解像度でフラットなチューニングの「雅」と、各モデルの音響特性は継承しながらも、より広いサウンドステージと音の分離感を追求したという。

intimeは2017年にハイブリットイヤホン「碧(SORA)」を発表し、以来価格を抑えつつも高品位なサウンドを両立するハイコスパなイヤホン製品を多数展開。ブースの担当者も「学生の方にも手にとっていただきやすい価格設定と思う。より多くの方に楽しんでほしい」と語っていた。

「碧(SORA)」はぐんまちゃんモデルなども

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