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アストロデザインの立体サラウンド体験も

<Inter BEE>キヤノン、来年発売の業務用27型ディスプレイを実機展示/“音の聴こえ方を変える”音響ソリューションを体感

公開日 2022/11/16 20:41 編集部:伴 修二郎
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音と映像と通信機器の総合展示会「Inter BEE 2022」が、本日11月16日(水)から18日(金)にかけて幕張メッセにて開催されている。本稿ではキヤノン、東芝デジタルソリューションズ、アストロデザイン、ミックスウェーブのブースの様子を紹介しよう。

Inter BEE2022が開幕!

キヤノン

キヤノンのブースでは、同社が手掛けるリモートカメラやレンズ、業務用ディスプレイおよびビデオカメラなどを多数展開し、先進的な映像ソリューション技術や表現者のクリエイティブに貢献する製品群を紹介している。

キヤノンのブース

大きくアピールされていたのが、今年9月に発表された映像制作向けの業務用27型4K/HDRディスプレイ「DP-V2730」。現行シリーズから高画質ディスプレイ用エンジンや高精度アルゴリズム、およびパネル・バックライトシステムを刷新し、基本的な画質性能を大幅に向上させたのだという。

「DP-V2730」

全白輝度は最大1,000cd/m2、コントラスト比は100万:1。視認性と運用性を両立する薄型・軽量仕様となっている。発売は2023年2月頃を予定し、価格はオープンだが約200万円ほどを想定しているとのこと。合わせて、18型の「DP-V1830」、31型の「DP-V3120」も展示していた。

他モデルも合わせて展示

また、EOS Rシリーズの最新上位モデルとなる新フルサイズミラーレス「EOS R6 Mark II」の実機も展示。ほかにも、4K60P対応IPリモートカメラ「CR-N700」や、業務用ビデオカメラ「XA60」「XA70/75」なども展示していた。

「EOS R6 Mark II」

「XA70/75」

さらに、今年発売のヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」の体験ブースも展開。実際に本機を装着すると目の前に車体が出現し、車体に触れることでカラーリングを変更できたり、車内に乗り込んで360度方向で中を観察するといった体験が味わえる。

「MREAL X1」

体験ブースの様子

東芝デジタルソリューションズ

東芝グループのブース内に展開する東芝デジタルソリューションズでは、同社が提供する音響技術「Soundimension」を紹介している。「音の在りか」をつくり出すことで、音の聴こえ方を自由に変えられるという音響ソリューションで、これを活用した「仮想音像」「音場制御」の2種の実演デモを行っている。

音の聴こえ方を自由に変える音響技術「Soundimension」

「仮想音像」は、据え置きスピーカーやイヤホンなど2つの既存スピーカーを用いながら、空間内の任意の方向から音が聴こえるかのように音を鳴らすというもの。体験デモでは、実際にステレオスピーカーの音があらゆる方向から鳴ったり、音が通り過ぎていくといった感覚が得られた。

ステレオスピーカーでもあらゆる方向から音が聞こえる

一方の「音場制御」では、ある空間内の領域に、音が聴こえやすい場所と聴こえにくい場所を狙って作り出すことが可能。本技術によって、超音波スピーカーやアレイスピーカーなどを用いることなく、3基の汎用スピーカーでも空間内の希望する位置に音の分布を設定できるとアピールしていた。

3基のスピーカーによる体験デモ

また、スピーカー配置やハードウェア構成を都度変更することなく、ソフトウェア内で音の聴こえ方を変更することが可能。体験デモでは2箇所の指定位置が設けられ、一方はスピーカーの音が聴こえず、もう一方に移動するとしっかりと聴こえるといった聴こえ方の変化が確認できた。用途としては、騒音やプライバシーを考慮した音声案内などを想定しているとのことだ。

指定位置で音の分布が変わる

アストロデザイン

アストロデザインのブースでは、32個のパッシブスピーカーを駆動することが可能なマルチチャンネルパワーアンプ「PA-1853」、およびリモートボックス「RB-1853」の実機を展示している。

「PA-1853」「RB-1853」

MPEG4-AAC 22.2chデコーダーの内蔵によって、8K放送の22.2chを本機1台で視聴可能。HDMIやMADI、Danteなど入力インターフェースも多数装備している。テレビ鑑賞に加えて、ゲームや音楽鑑賞にも使用できるほか、32chサラウンドまで対応することで音響制作現場でも活用できるという。

また、豊富な音声インターフェースを搭載する12G-SDI/MADI/Dante対応のオーディオモニター「AM-3825」も展示。加えて、8K/60p映像再生、22.2ch音声出力対応のスタンドアローン型8Kプレーヤー「HP-7525」が初出展している。

「HP-7525」

さらに、上述のHP-7525や22chチェアスタイルスピーカー「TamaToon」、シャープの8Kテレビ「AQUOS XLED」などを組み合わせた、立体サラウンド空間の体験デモを実施している。全4種の視聴コンテンツを用意しており、各時間帯によって上映されるものが異なっている。

立体サラウンド空間の体験ブース

時間帯ごとに上映コンテンツが異なる

ミックスウェーブ

ミックスウェーブでは、同社が取り扱う主要な製品群を一挙展開。注目製品としては、24chのレコーディング/ミキシングコンソール「API 2448」の実機が紹介された。

「API 2448」

そのほかにも、オーディオ製品の実機を多数展示。フィンランドのamphionブランドのモニタースピーカー「One」シリーズや、今年発売の64 AudioのカスタムIEM「A3t」「A4s」、TAGO STUDIOの新モニターヘッドホン「T3-03」など、注目の新製品もズラリとラインナップしていた。

64 AudioのカスタムIEM「A3t」「A4s」など取り扱い製品がズラリ

TAGO STUDIOの新モニターヘッドホン「T3-03」の実機も

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