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デザインプロトタイプ「Stepping Out of the Slate」

ヤマハ、スマホアプリと共生する新しい音楽デバイスを提案。デザインプロトタイプ4作品を公開

2022/07/04 編集部:伴 修二郎
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ヤマハは、スマートフォンアプリと共生する新しい音楽デバイスとして、デザインプロトタイプ「Stepping Out of the Slate」4作品を同社Webサイトで公開した。

「Stepping Out of the Slate」

開発背景について同社は「近年、IT技術の進化によって新しい音楽体験や、音楽アクセサリーがさまざまなスマートフォンアプリの形で提供されるようになった。しかし、タッチパネル操作では満たされない、実質的で身体的なインタラクションへの憧れが現代でもまだあると感じている」と説明する。

そこで今回、物理的なリアリティを失った機能にスポットライトを当てて、例えば、好きな音楽を聴いたり、リラックスできるBGMを流したりするときに「音楽がどのように流れ始めると心地よいか?」を切り口に考察。4つの仮説から、「TurnT 」「Winder」「MusicLight」「RhythmBot」の全4種のデザインプロトタイプを制作、公開した。各プロトタイプは全て動作するものとして制作され、実際に使用感を検証できるものになっているという。

「TurnT」は、スマートフォン用のターンテーブル。本体上に置いたスマートフォン画面をレコードの盤面に見立て、画面に針を落とすことで再生される。アルバムを入れ替えたり、針を落とす位置を変えることで楽曲を変更することができる。「針を落とす」という真剣かつ心躍る動作によって、音楽と過ごす大切な時間を盛り上げる。

「TurnT」

「Winder」は、キーを巻き上げることでスマートフォンから楽曲が流れ始める、オルゴールのように特別な1曲を流すために用意した専用のキー。内部のゼンマイの回転ムラに応じた音揺れが生成されることで、特有の音の質感を楽しむことができる。

「Winder」

「MusicLight」は、音楽に耳を傾けるためのキャンドル。火を灯すとスマホアプリが音楽を再生する。炎の揺らめきに合わせて音のニュアンスが微かに揺れ、炎を吹き消すと僅かな余韻を残しながら音楽が停止する。まるで焚火を囲んで音楽を聴くように、灯と音楽が一体になって豊かな時間を生み出す。

「MusicLight」

「RhythmBot」は、メトロノームの進化形で、小さな4種のロボットがアコースティックならではの音を奏でる。スマートフォンと連携して自身の演奏するテンポに合わせてリズムを刻み、リアルタイムで合いの手を入れることもでき、まるでセッションしているかのようにリズムを作り出す。

「RhythmBot」

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